MLS入りしたイブラヒモビッチは中国からのギガオファーを蹴っていた! その総額は驚愕の…

2018年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブの強化責任者が明かした「舞台裏」

デビュー戦でいきなり2ゴールを挙げ、アメリカでの新たな挑戦を心底楽しんでいる印象のイブラヒモビッチ。「カネがすべてじゃないよ」と話した。(C)Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドからMLSのロサンゼルス・ギャラクシーに電撃移籍した、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ。3月31日、第5節・ロサンゼルスFC戦の後半に投入されてさっそくデビューを飾ると、圧巻の2ゴールを挙げてファンの度肝を抜いた。まさに千両役者の面目躍如だろう。
 
 渡米してからは連日のごとくメディアに登場し、すっかり人気者のイブラ。4月3日には地元紙『The LA Times』など複数のメディアが新事実を突き止め、その内容に世界が驚かされた。

 
 語りべとなって、今回の移籍交渉の舞台裏を明かしたのは、米誌『Sports Illustrated』の名物記者、グラント・ウォール氏だ。彼がLAギャラクシーの強化責任者であるヨバン・クロフスキ氏を取材して聞き出したのは、中国からの超高額オファーの存在だ。ウォール記者はこう説明する。
 
「中国に行かず、LAに来たことで、ズラタン・イブラヒモビッチはいったいいくらのカネを受け取らなかったと思う? 9700万ドル(約104億円)だよ。クロフスキが私にそう教えてくれたんだ。何年契約のオファーだったかは分からないが、総額で1億ドル(約107億円)のサラリーを保証されていたようだよ」

 
 クロフスキGMはそんなこととは知らず、イブラの獲得を目ざし、代理人のミーノ・ライオラに接触を試みた。支払える年俸は150万ドル(約1億6000万円)だと告げると、スーパーエージェントは電話口の向こうで「本気で言ってるのか?」と聞き返してきたという。だが結果的に、ライオラ代理人はイブラの意思を尊重した。マンUで受け取っていた年俸から、およそ95%ダウンの提示を受け入れたのだ。
 
 4月4日、米スポーツ専門チャンネル『ESPN』の生放送に出演したイブラは、中国からのギファオファーについて問われ、大笑いしながら自身の言葉でこう明かした。
 
「そういう話があったのは事実だけど、もはや俺にとってカネは重要ではなかった。このLAで、ギャラクシーで新たな挑戦を始めたい。俺にどれだけの価値と実力があるのかを、このチャレンジの中で大いに示したい、その一心だったからね。ノーノー、カネがすべてじゃないよ」
 
 結果的にイブラはLAギャラクシーと2年総額300万ドル(約3億2000万円)で契約を交わした。しかしながら、それでも、目の前に積まれた100億円超を袖にするとは……。
 
 やはりズラタン・イブラヒモビッチとは、その生き様も価値観もなにもかもが、規格外のレジェンドなのだ。
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