【ACL】攻撃陣が空回りの柏が0-2で痛恨の黒星! 最終節を前にGL敗退が決定!

2018年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

拮抗した展開のなか、英雄イ・ドングッに引導を渡される

柏は攻撃の急先鋒である伊東(中央)も見せ場が乏しく、2試合連続の完封負け。ACL敗退が決まった。写真:徳原隆元

[ACLグループステージ5節]柏 0-2 全北現代/4月4日/柏サッカー場

 4月4日に行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ5節、柏レイソル対全北現代の一戦は、2-0でアウェーチームに軍配が上がった。
 
 立ち上がりからハイプレッシャーを仕掛けて敵の出端を挫いた柏は、開始2分にいきなりチャンスを迎える。右サイドからの江坂の鋭いクロスを中央でクリスティアーノが頭で合わせ、相手GKソン・ボングンをテスト。引き分けでも敗退の可能性が高まるなか、幸先の良い滑り出しとなった。

 
 しかしながら、以降は韓国王者にペースを握られた。197センチの長身CFキム・シンウクをターゲットとする全北に正確なパスワークとフィジカルタフネスで揺さぶられ、柏は自陣で耐え凌ぐばかりの時間帯が続く。攻めても相手のハイライン・ハイプレスにカウンターの芽を摘まれ、反撃の糸口を見出せない。すると15分、勢いのままに均衡を破られてしまう。こぼれ球を追うブラジル人FWリカルド・ロペスにあっさり裏のスペースを突かれ、先制を許したのだ。

 
 なんとか追いつきたい柏は、両サイドでタメを作りながら徐々に盛り返していく。24分に右サイドで粘った伊東のクロスから江坂が強力ヘッダーをお見舞いしたが、またしてもソン・ボングンの好守に阻まれる。その後もギアを上げながら精力的に敵陣でチャレンジを続け、全北の守備網をかき回しにかかった。38分には小池が際どいシュートを放つも枠の外。熟練工が居並ぶ全北の牙城をなかなか崩し切れないまま、前半を終えた。
 
 後半もなりふり構わず敵陣に踏み込む柏。対する全北はボール支配率で劣るものの、ファウルすれすれの激しいチャージを頻発させ、ホームチームに最後の一線を越えさせない。膠着した状態のまま、言うなれば全北が主導権を有したまま、いたずらに時間だけが過ぎていった。
 
 先にふたつの交代カードを切って逃げ切りを図る全北に対して、状況を打開したい柏は71分に山崎に代えて瀬川を投入したが……。全北は77分にリスタートの崩れから、途中出場の英雄イ・ドングッに豪快弾を蹴り込まれて万事休す。最後までアウェーチームのソリッドな守備を攻略するには至らず、完封負けを喫した。
 
 これで全北は1節を残してラウンド・オブ16進出が決定。敗れた柏の運命はもうひとつのカード、天津権健vsキッチーFC戦の結果に委ねられたが……。2位の前者が終了間際に決勝点を奪って快勝を収め、柏のACL敗退が確定した。
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