メネーズはメディカルチェック後にサインへ。
いよいよスタートしたインザーギ新政権。さっそくメネーズの獲得が大詰めだ。写真はプリマベーラ(U-19)監督時代のもの。 (C) Getty Images
【ミラン】インザーギ新監督がスタッフとともにガッリアーニ副会長とミーティング、メネーズはメディカルチェックへ
フィリッポ・インザーギ新監督就任発表から一夜明けた6月10日、カーザ・ミラン(新クラブオフィス)では午前中から新監督とそのスタッフ(助監督のマウロ・タッソッティアシスタントのアンドレア・マルデーラ、ニコラ・マッテウッチ)が、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長とともに新シーズンの強化計画についてのミーティングを持った。
そのミランが、パリSGとの契約が今月末で満了するジェレミー・メネーズと合意に達したことは、すでにお伝えした通り。6月11日にはメネーズがミラノ入りしてメディカルチェックを受け、それをパスすればすぐ契約書にサインする運び。入団記者会見は12日午後12時からカーザ・ミランで開かれる予定だ。
【バルセロナ】クアドラードへの興味は本物
バルセロナはフィオレンティーナでプレーするコロンビア代表のファン・ギジェルモ・クアドラードを本気で狙っている。代理人のアレッサンドロ・ルッチはすで何度か電話を受けており、近日中に直接会談を持つ見通しだ。フィオレンティーナのアンドレア・デッラ・ヴァッレ会長は、ウディネーゼから共同保有権の残り半分を買い取りたいと語っているが、バルセロナのオファーを前にしたクアドラードに残留を説得するのは困難だろう。
ユベントスも獲得を目論んでいるが、同じ理由でバルセロナと張り合うのは難しそう。いずれにしても、共同保有権の行方からその後の移籍先まで、クアドラードをめぐる動きからは今後も目が離せない。
【インテル】エムビラ獲得に前進
インテルはエステバン・カンビアッソが去った中盤に、ルビン・カザンでプレーするヤン・エムビラを獲得しようと動いている。ルビンとの話し合いはすでに始まっており、買い取りオプション付きのレンタルで選手を交換するという形でまとまりそうだ。
インテルはエムビラを獲得し、引き換えにアルジェリア代表サフィル・タイデルをルビンにレンタルする。エムビラの評価額は1200万ユーロ(約16億8000万円)、タイデルのそれは1000万ユーロ(約14億円)と差があるため、インテルは交渉にズドラブコ・クズマノビッチを加えることでそれを埋めたいと考えているようだ。
【フィオレンティーナ】イスラ(ユベントス)獲得を検討
フィオレンティーナは、ユベントスでプレーするチリ代表マウリシオ・イスラを獲得リストに加えたようだ。3バックのウイングバックと4バックのサイドバック、さらにはインサイドハーフもこなすマルチロールを、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は高く評価している。
【ガラタサライ】マンチーニとウナル会長が会談も去就は不透明
ガラタサライのロベルト・マンチーニ監督は6月10日、ウナル・アイサル会長と会談して来シーズンの補強予算について話し合った。マンチーニ自身は繰り返し続投を明言しているが、十分な補強を実現できる予算が保証されない場合、契約を解消してフリーになる可能性もある。結論は遠からず下されることになるだろう。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
フィリッポ・インザーギ新監督就任発表から一夜明けた6月10日、カーザ・ミラン(新クラブオフィス)では午前中から新監督とそのスタッフ(助監督のマウロ・タッソッティアシスタントのアンドレア・マルデーラ、ニコラ・マッテウッチ)が、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長とともに新シーズンの強化計画についてのミーティングを持った。
そのミランが、パリSGとの契約が今月末で満了するジェレミー・メネーズと合意に達したことは、すでにお伝えした通り。6月11日にはメネーズがミラノ入りしてメディカルチェックを受け、それをパスすればすぐ契約書にサインする運び。入団記者会見は12日午後12時からカーザ・ミランで開かれる予定だ。
【バルセロナ】クアドラードへの興味は本物
バルセロナはフィオレンティーナでプレーするコロンビア代表のファン・ギジェルモ・クアドラードを本気で狙っている。代理人のアレッサンドロ・ルッチはすで何度か電話を受けており、近日中に直接会談を持つ見通しだ。フィオレンティーナのアンドレア・デッラ・ヴァッレ会長は、ウディネーゼから共同保有権の残り半分を買い取りたいと語っているが、バルセロナのオファーを前にしたクアドラードに残留を説得するのは困難だろう。
ユベントスも獲得を目論んでいるが、同じ理由でバルセロナと張り合うのは難しそう。いずれにしても、共同保有権の行方からその後の移籍先まで、クアドラードをめぐる動きからは今後も目が離せない。
【インテル】エムビラ獲得に前進
インテルはエステバン・カンビアッソが去った中盤に、ルビン・カザンでプレーするヤン・エムビラを獲得しようと動いている。ルビンとの話し合いはすでに始まっており、買い取りオプション付きのレンタルで選手を交換するという形でまとまりそうだ。
インテルはエムビラを獲得し、引き換えにアルジェリア代表サフィル・タイデルをルビンにレンタルする。エムビラの評価額は1200万ユーロ(約16億8000万円)、タイデルのそれは1000万ユーロ(約14億円)と差があるため、インテルは交渉にズドラブコ・クズマノビッチを加えることでそれを埋めたいと考えているようだ。
【フィオレンティーナ】イスラ(ユベントス)獲得を検討
フィオレンティーナは、ユベントスでプレーするチリ代表マウリシオ・イスラを獲得リストに加えたようだ。3バックのウイングバックと4バックのサイドバック、さらにはインサイドハーフもこなすマルチロールを、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は高く評価している。
【ガラタサライ】マンチーニとウナル会長が会談も去就は不透明
ガラタサライのロベルト・マンチーニ監督は6月10日、ウナル・アイサル会長と会談して来シーズンの補強予算について話し合った。マンチーニ自身は繰り返し続投を明言しているが、十分な補強を実現できる予算が保証されない場合、契約を解消してフリーになる可能性もある。結論は遠からず下されることになるだろう。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)