「センセーショナルな一撃!」「歴史的勝利」トッテナムが圧巻ゴールショーでついに”超鬼門”を突破!

2018年04月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

チェルシーの本拠地で28年ぶりの勝利を飾る!

前半アディショナルタイム、強烈なドライブシュートを叩き込んだエリクセンが歓喜を爆発させる。この同点ゴラッソで、スパーズは勢いに乗った。(C)Getty Images

 ついに、スパーズ・ファン待望の瞬間が訪れた。
 
 日曜日に開催されたプレミアリーグ32節のロンドンダービー、チェルシーvsトッテナム・ホットスパーの大一番。チャンピオンズ・リーグの出場権を激しく争う5位ブルーズと4位スパーズの直接対決だ。
 
 北ロンドンの雄にとって、チェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジは超が付く鬼門のスタジアム。なんとプレミアリーグが創設されて以来一度も勝利しておらず、最後に勝ったのは1990年まで遡らなければならない。英紙『Evening Standard』は「首相がマーガレット・サッチャーで、ポール・ガスコインがイタリア・ワールドカップで躍動していた年だ。どれだけ大昔かが分かるだろう」と説明した。

 
 その屈辱的な歴史に、スパーズは終止符を打ったのだ。30分にアルバロ・モラタのヘディングで先制点を奪われる苦しい展開となったが、前半終了間際のスーパーゴールでスコアを振り出しに戻す。ゴール前25メートルの位置からクリスティアン・エリクセンの放ったミドルが、無回転のまま激しく落ち、名手ウィリー・カバジェロの頭上を抜いたのだ。驚愕の一発に騒然とするスタンフォード・ブリッジ。ちなみにその数分前にもエリクセンは同じような位置から同じようなショットを放ち、カバジェロを慌てさせていた。
 
 これでペースを掴んだトッテナムは、後半に入るとハイライン・ハイプレスの真骨頂をツボにはめ、チェルシーを追い込んでいく。すると62分、この日二つ目のゴラッソが生まれる。自陣からエリック・ダイアーが狙い澄ましたロングパスを送り、これに鋭く呼応して抜け出したデル・アリが難易度の高いトラップを軽やかに決め、逆転ゴールを蹴り込んだのだ。さらにその4分後には、エリクセン→ソン・フンミンで右サイドを打破し、最後はゴール前の混戦からアリがふたたびねじ込んでリードを広げた。
 
 4月中旬の復帰が濃厚だったハリー・ケインを、前倒しでベンチに置くスクランブル態勢。結果的にエースは3-1となった74分に登場と、その力に頼ることなく攻守両面で昨シーズンの覇者を圧倒した。これでトッテナムは5連勝&13戦負けなし(10勝3分け)と絶好調だ。
 

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