スペイン2部の選手がホテルの4階から落下…「電話をしていて手を滑らせた」との目撃証言も

2018年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

ウエスカ対アルバセーテ戦は急きょ延期に

現在27歳で、選手として脂が乗り切っているノボ。一日も早い回復が待望される。

 現地時間3月31日のお昼過ぎ、欧州サッカー界に衝撃が走った。 
 
 スペイン紙の『Marca』や英紙『The Guardian』など大手メディアが一斉に報じたのは、同日朝にウエスカで起きた重大事故だ。リーガ・エスパニョーラ2部のアルバセーテに所属するMFパレジョ・ノボが、滞在先のホテルの4階から落下。1階フロアで倒れているところをチームメイトのルベン・ミーノとネストル・スサエタが発見し、すぐさまチームドクターらが応急処置を施した。サラゴサ近郊の大学病院に救急車で運ばれ、集中治療室にはいるものの、命に別状はないという。

 
 アクシデント発生を受けて、その夜に予定されていたウエスカvsアルバセーテ戦は延期。クラブは以下の声明文をリリースしている。
 
「我々の選手、パレジョ・ノボが今朝、チームホテルで重大な事故に遭いました。現在容体は安定しており、サラゴサの病院でクラブのメディカルスタッフが付きっきりで対応しています。ウエスカの助力に感謝するとともに、リーグ機構、他のクラブ、および関係各所の理解にも謝意を示します」

 
 ノボは現在27歳のスペイン人選手。セントラルMFが主戦場で、これまでオビエド、エウチェ、ルーマニアのクルージュなどでプレーし、昨夏にアルバセーテに入団。開幕2試合に出場したものの負傷離脱を余儀なくされ、3月に入ってから戦列復帰を果たしていた。
 
 アルバセーテは事故の原因について「調査中」としている。憶測や噂を含めてメディア間で情報が錯綜しており、「電話をしていたところ手すりで手を滑らせ、吹き抜けから誤って下に落ちた」という目撃者の証言も。いずれにせよ、クラブからの正式発表を待つほかなさそうだ。
 
 チームドクターは「意識はあるが重傷であることに変わりはない。いまは何をおいても大事なのは、彼が一命を取り留めたという事実」と語っている。選手生命に関わる大怪我でないことを祈るばかりだ。
 
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