「今後もこの仕事を続ける」 ヴェンゲル監督、アーセナルでの長期政権終焉後について語る

2018年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「とにかく頑張りたいという気持ちでいる」

1996年夏に名古屋グランパスから到来して以来、アーセナルひと筋で歩んできたキャリアに、ついにひと区切りがつくのだろうか。(C) SOCCER DIGEST

 アーセナルは今シーズンここまで、プレミアリーグにおいて欧州カップ戦圏外の6位と低迷。5位(ヨーロッパリーグ出場圏内)チェルシーとは勝点8差、首位マンチェスター・シティからは33もの大差をつけられている。
 
 辛うじてELでは準々決勝まで勝ち残っており、ここで優勝すればチャンピオンズ・リーグ出場権を得られるという状況ではあるが、近年は結果を残せていないアーセン・ヴェンゲル監督への風当たりは強くなる一方である。

 先日は、元ドルトムントのトーマス・トゥヘルが次期アーセナル監督として個人合意に達したとのニュースが流れるなど、メディアのなかにはヴェンゲル監督の22年にわたる長期政権が、今シーズン限りで終了するのは確定的だと見ているところも少なくない。
 
 そんななか、『beIN Sports』のインタビューにおいて、ヴェンゲル監督は今後の自身のキャリアについて言及。「十分な体力とやる気がある限り、監督を続ける」と断言している。
 
「自分の身体や精神面の状態次第ではあるが。その意味では、いずれは(キャリアに幕を閉じる)決断を下さなければならないが、私はまだ、今を生きている。常に『クラブのために』という思いを持っているが、同じように『とにかく頑張りたい』という気持ちでいる」
 
 68歳になった今、「この先、自分に何が起きるかはあまり気にしていない」と語るフランス人指揮官。アーセナルでのキャリアの終焉が噂されていることについて、本人は意に介しておらず、またここまで成し遂げてきたことへのプライドを示している。
 
「人々は(過去の業績については)忘れるものだ。人生を完璧に捧げなければ、アーセナルのような規模のクラブに22年間も居続けることはできない。その姿勢は、今もシーズンの終わりでも、もちろん契約が終わるまで変わらない」
 
 来シーズンまでとされるアーセナルとの契約を全うできるかどうかは不明の状況で、「この先、何をするかは分からない」とも語るヴェンゲル監督。昨年にはレアル・マドリーがジネディーヌ・ジダン監督の後釜候補に挙げたというニュースも流れた老将の動向に対し、今後、ますます注目度は高まるだろう。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事