スペインが大量6点を奪ってアルゼンチンを粉砕! 伏兵アスパスが1G3Aの大活躍を披露

2018年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

イスコはハットトリックを達成。

このイスコ(22)やアスパス(右)らの活躍で、スペインがアルゼンチンに大勝を収めた。(C)Getty Images

 アトレティコ・マドリーが今シーズンからホームスタジアムとして使用するワンダ・メトロポリターノで行なわれたスペインとアルゼンチンのフレンドリーマッチは、思わぬ大差がついた。ホームのスペインが爆発的な攻撃力を見せつけ、6-1の勝利を収めている。

 アルゼンチンは、「以前からハムストリングを痛めていた」という理由でイタリア戦を欠場したリオネル・メッシが、この日も大事を取ってスタンド観戦。1トップに入るゴンサロ・イグアインの背後にエベル・バネガを置く4-2-3-1システムで臨んだ。

 一方のスペインは、23日のドイツ戦後に「個人的な理由」でチームを離れたダビド・シルバに代わってマルコ・アセンシオがスタメン出場。CFには、そのドイツ相手に唯一のゴールを挙げたロドリゴではなく、ジエゴ・コスタが起用された。
 
 先制したのはスペインだった。12分、アンドレス・イニエスタ、アセンシオとふたりのテクニシャンがつないだボールを、D・コスタがGKと接触しながら泥臭くアルゼンチン・ゴールにねじ込んだ。

 さらにスペインは、後方でボールを回すアウェーチームに対し、前線から鋭いプレスをかけ、27分には右サイドに流れたアセンシオからのクロスをイスコが決めて2点目。39分にコーナーキックからニコラス・オタメンディのヘッドで1点を返されたものの、後半開始と同時に自慢の攻撃陣が爆発。アルゼンチンを突き放すことに成功した。

 後半だけで大量4ゴールを奪ったスペイン、その中心にいたのがセルタのエース、イアゴ・アスパスだった。46分にD・コスタに代わって最前線に入った技巧派アタッカーは、52分にイスコのゴールをお膳立てすると、その3分後にはイスコのクロスを中央でわずかに方向を変え、後方から走り込んできたチアゴ・アルカンタラのゴールを引き出した。

 圧巻だったのは、みずから叩き込んだ74分のゴールだ。GKダビド・デ・ヘアからのロングパスに抜け出すと、ゴールマウスを飛び出した敵の守護神ウィリー・カバジェロの足元を破り、冷静に流し込んだ。またその1分後にも、アスパスはイスコのこの日3点目となるゴールをアシスト。45分間で1ゴール・3アシストの離れ業をやってのけた。

 ダビド・ビジャやフェルナンド・トーレスが代表から遠ざかって以来、FW陣の得点力不足がネックとなっていたスペインだが、3月の2試合ではCFで起用されたロドリゴ、D・コスタ、アスパスの3人がいずれも結果を残すなど、覇権奪回に向けて好感触を得ている。
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