W杯対戦国のメディアはマリ戦の日本をどう見たか?「試験的な11人を送り出したが…」

2018年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

最も辛辣なレポートを記したのは最終節で激突するあの国。

本田圭佑を後半の途中から出場させるなど、怪我人の都合はあったにせよ、普段と異なる陣容で臨んだハリルジャパン。そんなチームを対戦国メディアはどのように見たのだろうか。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップに向けて重要なテスト期間に入っている日本代表。現地時間3月23日にはマリ代表とベルギーのリエージュで対戦。後半アディショナルタイムのラストプレーで中島翔哉が何とか同点ゴールを決めたものの、負けてもおかしくない1-1のドローゲームを演じた。
 
 この結果をロシアW杯で日本とグループステージで対戦するコロンビア、セネガル、ポーランドのメディアはどう見たのだろうか? 他の欧米メディアが辛辣であったように3か国でも日本を酷評する内容が目立った。
 
 まず紹介するのは、ハリルジャパンがグループステージ初戦で対戦するコロンビアのメディアだ。
 
 同日に行なわれた親善試合でフランスに逆転勝ちを収めたこともあり、多くの媒体が強国撃破の一報を伝えるなか、『El Tiempo』紙は、「ワールドカップでコロンビアの最初の相手となる日本は、本大会に出場しないマリに1-1で引き分けた。サムライブルーはあと一歩で敗れるところだったのだ」と書き記している。


 
 また、セネガル・メディア『Senego』も同様に日本のドローについて言及し、「マリはあと1分で勝てるところだった」と伝え、さらに「ワールドカップでセネガルと対戦する相手(日本)はイーグルス(マリの愛称)に完全に抑えられていた」と、その苦戦ぶりをレポートした。
 
 極めつけは、日本がグループステージ最終節で当たるポーランドのメディアだ。『Przeglad Sportowy』は、「我々のライバルは辛うじて引き分けた」と結果を伝えたうえで、次のような分析をしている。
 
「ヴァイッド・ハリルホジッチは、クラブでの出場機会が少ないとの理由で数名の主力を外し、試験的な要素の強い11人をピッチに送り出したが、チームは低調なパフォーマンスに終始した」
 
「不運だったかもしれないが、軽率なプレーで、トモヤ・ウガジンには2枚目のイエローカードが与えられるべきだったし、リョウタ・モリオカはチャンスを得たが、シンジ・カガワやヒロシ・キヨタケが復帰すれば、忘れられる存在になりかねない」
 
「代表デビューのショウヤ・ナカジマが試合終了直前に同点ゴールを決めたが、実験的なメンバーで挑んだ日本が大きな成果を得たとは言えない」
 
 W杯での対戦国からいずれも辛辣な評価を受けてしまったハリルジャパン。約2か月後に迫る本大会に向けて手応えをつかむという意味でも、27日に行なわれるウクライナ戦ではきちんとした内容と結果が求められそうだ。

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