「ズラタンが乗り移った」「世紀のゴールだ!」独2部で高難易度のスコーピオンが炸裂!

2018年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「本能の赴くままに撃っただけだよ。でも…」

今季はボーフム戦まで15試合に出場してわずか1得点だったスティーフラー。本人も驚くゴラッソを蹴り込んだ。(C)Getty Images

 最新のスコーピオン・ゴールがアップデートされた。先週土曜日のドイツ・ブンデスリーガ2部、ザンクトハウゼンvsボーフムで生まれた衝撃弾の反響が広がっている。
 
 18分、ザンクトハウゼンはショートコーナーの流れから、CBデニス・リンスマイヤーが頭で敵ゴール前に浮き球を送る。それを待ち受けたのは、右サイドハーフのマヌエル・スティーフラー。29歳のドイツ人MFは鋭く身体をくねらせ、空中でサソリのようなポーズを取ると、右足のバックヒールで豪快にボールをインパクト! 相手GKがノーチャンスの一撃をお見舞いし、先制点を挙げたのだ(試合は2-3で逆転負け)。

 
 まさにサソリ(英語でスコーピオン)の一刺しでゴールにねじ込む、高難易度のフィニッシュ。かつてズラタン・イブラヒモビッチがパリ・サンジェルマン時代にバスティア戦で、オリビエ・ジルーがアーセナル時代にクリスタル・パレス戦で、ヘンリク・ムヒタリアンがマンチェスター・ユナイテッド時代にサンダーランド戦でそれぞれ成功させている。古くは1995年のイングランド対コロンビア戦で、後者の守護神レネ・イギータがわざわざクリアするために繰り出したのが有名だ。

 
 今回のスティーフラーのそれも、負けず劣らずのクオリティーである。ブンデスリーガの公式ホームページは「まるでズラタンが乗り移ったかのような、ゴージャスなゴールだった。試合には負けたが話題を独り占めにした」と称え、ドイツ紙『Rhein-Neckar Zeitung』は「世紀のゴールにして、誰もが一度は決めたい夢のゴール」と評価。さらに「本能の赴くままに撃っただけだよ。でも結果的に負けてしまったわけだから喜べないな」という選手本人のコメントを紹介している。
 
 宇佐美貴史、原口元気の日本代表コンビは所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフが首位のブンデス2部で、昇格圏に浮上したいザンクトハウゼンは、ボーフム戦の逆転負けで10位に後退してしまった。シーズンベストに推されてもおかしくないゴラッソを決めたとはいえ、スティーフラーの気持ちは晴れなかったようだ。

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