「最高のマタドール!」「副審も魅了した美しさ」ディ・マリアの“芸術的すぎる”ラボーナに絶賛の嵐!

2018年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

咄嗟のラボーナ・パスで魅了。

鮮やかなパスでファンを魅了するディ・マリア。そんな技巧派レフティーの“ラボーナ・パス”が脚光を浴びている。 (C) Getty Images

 パリ・サンジェルマンに所属するアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアの卓越したテクニックが、再び脚光を浴びている。
 
 きっかけとなったのは、1ゴールを挙げる活躍でパリSGを勝利に導いた現地時間3月18日に行なわれたリーグ・アン第30節のニース戦(2-1)だ。
 
 ディ・マリアは、チームが先制点を許したなかで迎えた21分に、まずは同点弾を叩き込む。
 
 カウンターから敵陣でドリブルを開始したディ・マリアは、元ブラジル代表DFダンチを華麗な股抜きでヒラリとかわし、最後はゴール前で、飛び出した相手GKとDFの間を突くように得意の左足アウトサイドで技ありのシュートを放ち、ネットを揺らした。
 
 技巧派レフティーの圧巻のパフォーマンスは、これだけにとどまらない。均衡状態が続いていた56分には、周囲の度肝を抜く芸術的なプレーを披露する。
 自陣からのパスに抜け出したフランス代表FWキリアン・エムバペが、中央に折り返すと、ボールはウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニを経由して左サイドを駆け上がったディ・マリアのもとへ。ボールに勢いがなく自身の後方に転がったため、アルゼンチン代表MFはここで、咄嗟に"ラボーナ"を繰り出したのだ。
 
 左足を軸足の後ろに回してミートされたボールは、美しい放物線を描いて逆サイドのエムバペの足下にピタッとつき、完璧なラストパスになったかと思われたが、惜しくもエムバペがオフサイドを取られ、ゴールには結びつかなかった。
 
 結果的にゴールに繋がらなかった"ラボーナ・パス"だが、各国メディアは、創造性溢れるパスを大きく取り上げている。
 
 ペルー・メディア『Depor.com』が、「素晴らしすぎるラボーナ。美しさのあまり、魅了された副審の判定は少し遅かった」と記せば、同じくペルー・メディア『Libero』は「ラグジュアリーなパス。受け手のエムバペも、速攻のなかであんな天才的なプレーが出ることを予想できなかったはずだ」と絶賛した。
 
 また、イタリアのサッカー専門サイト『TUTTO mercato WEB.com』は、寸評採点においてディ・マリアに両チームトップの「7」の評価を与え、「彼はこの日、最高のマタドールだった」と褒めちぎった。
 
 現在、パリSGは、右足首を捻挫するとともに第5中足骨を骨折する重傷を負った大黒柱のネイマールを欠いている。そうしたチーム状況下で、ここ公式戦16試合で14ゴールと荒稼ぎしているディ・マリアは、攻撃陣を牽引する存在となっている。
 
 ワールドカップイヤーに突入して上昇の一途を辿るディ・マリアのパフォーマンスは、32年ぶりの世界制覇を目標に掲げるアルゼンチン代表にとっても頼もしいかぎり。6月に開幕するロシアW杯も大いに盛り上げてくれそうだ。

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