メッシが”4度目の正直”へ並々ならぬ想いを語る「このW杯に負けたら代表での成功は諦める」

2018年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

天才FWが世界制覇へ燃える理由は?

自身のキャリアを懸けた大一番に向けての戦いへ臨むメッシ。その言葉からは強い執念が感じられた。 (C) REUTERS/AFLO

 この夏、リオネル・メッシは、まさに進退を懸けた大勝負に臨む。
 
 現地3月18日、アルゼンチン・メディア『La Cornisa』のインタビューに応じたメッシは、6月に開催されるロシア・ワールドカップに向けての意気込みを語った。
 
 自身4度目となるW杯に対する想いは並々ならぬものがある。というのも、メッシは2014年のブラジルW杯以来、代表の国際大会では15年のコパ・アメリカ、16年のコパ・アメリカ・センテナリオと、全て大会の決勝で涙を飲んできたからだ。
 
 チリにPK戦の末に敗れたコパ・アメリカ・センテナリオ後には、失意のあまりに一度は代表引退を宣言したメッシだったが、母国を想う気持ちは薄れず、W杯で黄金のトロフィーを手にするという情熱も消えることはなかった。

 国内では、1986年にW杯を制して際に神として崇められたディエゴ・マラドーナとの比較論が飛び交ったが、今大会の南米予選で敗退の危機に晒されたアルゼンチンの救世主となったのは、他でもないメッシであった。エクアドルとの最終節でハットトリックを決め、自力での突破をもたらしたのだ。
 
 いま、30歳となったメッシは、世界制覇への闘志を燃やしている。
 
「2014年と同じようなことを経験できればいいなと思っている。あれは僕らだけではなくて、国にとっても忘れられない出来事だったね。僕らはいつも、惜しいところまで行くんだ。どの試合に出場しても結果は似たようなもので……。でも、今回こそは優勝トロフィーを掲げたい。それはみんなの夢なんだ」
 
「3回決勝に行ったことには、なんの意味もない。僕らにとって重要なのは、結果なんだ。僕たちについては多くのことが言われており、多くの疑問が投げかけられていることも知っている。この夏に勝てなかったら、代表メンバー全員が栄誉をつかむのは諦めるだろうね。それぐらいW杯は大きなものなんだ」
 
 本人の言葉と年齢を加味すれば、メッシにとってロシアW杯は、代表における最後の大舞台になる可能性が高い。はたして、クラブレベルであらゆる名声を築いてきた10番は、唯一手に出来ていない代表での称号を手にできるのだろうか。

次ページ【動画】メッシが宿敵相手に魅せた驚異の股抜きテクニック!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事