パリSGのヴェッラッティ、同僚ネイマールと自身の去就を伊紙に語る「全てがでたらめ」

2018年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

CL敗退の傷は癒えぬも前を向きに語る。

敗戦のショックを拭いながら気丈に語ったヴェッラッティは、パリSG残留を宣言した。 (C) Getty Images

 パリ・サンジェルマンはチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、大会2連覇中の王者レアル・マドリーを相手に2戦合計2-5と敗れ、ベスト8に進むことができなかった。
 
 あっけない敗退から約2週間――。パリSGのイタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティはイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、「アツいうちはどんどん落胆するものだ」と、マドリー戦を振り返った。
 
「マドリーは厳しい相手だ。だけど、僕らはラウンド突破を確信していた。パリSGはマドリーと力の差があるわけではない。いくつかのエピソードの違さ。(クリスチアーノ・)ロナウドは第1レグで大したことをしなかったかもしれないが、第2レグでは2ゴールをマークしたね」
 
 1-3と2点ビハインドで迎えた第2レグでは、試合直前に第5中足骨を骨折したネイマールの不在が痛恨となった。ヴェッラッティは、「バルセロナから(リオネル・)メッシを外すようなものだよ」と、その影響の大きさを認めている。
 
「彼のような選手はチーム力の30%となる選手たちなんだ。ネイマールがウチにいて、僕らは幸運だよ。クラブが大金を払ったのは、彼が怪物だからだ」


 
 カードの多さも指摘されるパリSGだが、マドリーとの第2レグではヴェッラッティも主審への抗議から退場となった。当人は、「僕が間違えた」と反省しつつも、不満を伺わせている。
 
「でも、あれはフラストレーションからのレッドカードだった。審判は時に寛容でいてもいい。見苦しい反応をしてしまったが、暴言は吐いていない。メッシは主審の顔に指をつきつけて抗議したが、罰せられることもなかった。とにかく、僕は改善しなければいけない」
 
 昨夏からメガクラブへの移籍の噂が絶えないヴェッラッティだが、今後もパリSGでの成長を期している。若きイタリア代表のレジスタは、「(代理人のミーノ・)ライオラがバルセロナに売り込んだという記事を読んだけど、でたらめだよ」と強調している。
 
「フロントとは話した。彼らは僕の考えを知っている。僕は残ると決めたんだ。人としても僕を成長させてくれたパリSGで勝ちたいんだ。クラブとは野心的なプロジェクトを共有している。チームメイトたちも同じ考えだといいね。一つの敗北ですべてをゼロにすることはできない」
 
 去就が騒がれているのは同僚のネイマールも同じだが、ヴェッラッティは、「大きな目標を達成するには偉大な選手が必要だ。ネイマールがいればすべてがより簡単になる」と、ブラジル代表FWの残留を願った。
 
 今シーズンもCL優勝という夢を叶えられなかったパリSGは、すでに来シーズンに向けたチーム構成が注目されている。残留を明言したヴェッラッティとともに、渦中のネイマールはクラブ悲願の欧州制覇を目指すだろうか。

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