「どれもこれも美しい!」ナイジェリアの英雄が魅せた超絶トリックにファン喝采!

2018年03月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

印象深いゴールを数多く決めたエンターテナー

記録よりも記憶に残るゴールで観る者を楽しませたカヌー。アフリカ年間最優秀選手賞に2度輝いたレジェンドだ。(C)Getty Images

 1990年代のサッカーシーンを席巻したスーパーイ-グルス(ナイジェリア代表の愛称)。その中軸を担っていたのが、エースFWのヌワンコ・カヌーだ。
 
 2メートル近い高身長ながら体重は78キロ前後と、超が付く痩せ型。それでも懐の深いポストワークと圧倒的なテクニックで、度肝を抜くプレーを連発した。アヤックス・アムステルダムで才能を磨かれ、十代にして前線の核として君臨。1996年のアトランタ五輪では快進撃の急先鋒となり、母国に初の金メダルをもたらした国民的英雄だ。大会直後に心臓疾患が見つかり、一時は選手生命さえ危ぶまれたが、手術と苦しいリハビリを乗り越えておよそ1年半後にピッチに舞い戻った。世界中がその復帰を祝福したものだ。

 
 そのクラブキャリアにおいて、カヌーがもっとも長く在籍したのがアーセナルである。1999年夏から丸6シーズンに渡って活躍し、アーセン・ヴェンゲル監督の薫陶を受けた。レギュラーとしてフル稼働した時期はなかったが、要所要所で自慢の技巧を発揮し、印象深いトリッキーゴールを数多く決めたのだ。

 
 今回アーセナルの公式ツイッターが特集したのが、まさにその"技あり弾"。彼がガナーズのために挙げた全43得点から、特選5ゴールをピックアップしている。マーカーをあざ笑うかのようなボールリフト、角度のないところからの豪快フィニッシュ、GKの位置をしっかり見極めたロングループなど、妙技のオンパレードだ。ファンからは絶賛する声が相次ぎ、「アフリカの誇り!」「観ていてワクワクさせられる選手だった」「本当に華やかなアタッカーで、ゴールはどれもこれも美しかった」といった調子だ。
 
 2012年に36歳で引退し、現在41歳のカヌー。ユニセフの親善大使として主にアフリカ各国を巡りながら、サッカー解説の仕事に従事しているという。

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