古巣相手に今季リーグ初黒星…それでも風間八宏監督がポジティブでいられるのはなぜ?

2018年03月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「選手は確実に進化しています。足りないところも分かりました」

風間監督は最終局面でのアイデアや精度を課題に挙げた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ4節]名古屋0-1川崎/3月18日/豊田ス
 
 J1リーグ4節の川崎戦で、名古屋が今季リーグ戦初黒星を喫した。スコアは0-1。2016年まで率いた古巣に敗れた風間八宏監督が「良い試合だったと思います」と感想を述べた後に、続けたのが次の言葉だ。
 
「気を付けていたセットプレーでやられ、決定機を決めきれなかった。そこが最後に響いた」
 
 昨季のJ1王者相手に真っ向勝負を挑み、ゴールにつながりそうなチャンスは何度も作った。しかし、警戒していたセットプレーでゴールを奪われ、自身のチームは最後まで決定機を決めきれなかった。サッカーとは、その紙一重が勝敗を分けるもの。力の差を感じたとしても、なんら不思議はない。
 
 しかし、風間監督、この敗戦にも手応えを得たようだ。
「選手は確実に進化しています。(得たものは)我々の自信もそうですし、足りないところも分かりました。何かといえばゴール。ゴールのところは、これからもっともっと作っていかなければならないと思いました」
 
 得点を奪えなかった点に反省は残るものの、王者相手に互角の戦いを演じた選手たちの成長に頬を緩めた。理想を追求する知将の目には、さらなるチームの進化の道が見えたのだろう。自ら「もっともっと作っていかなければならない」と課題に挙げた最終局面のアイデアや精度を、どのようにして向上させるのか。次節以降の戦いが見ものだ。

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