CL敗退で批判集中のモウリーニョ監督、12分間にわたって猛反論! 強調した「遺産」の意味

2018年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

セビージャ相手の敗退は恥ずべきことではない

現在が通過点であると強調したモウリーニョ監督。宣言通りに選手たちに今とは全く違うクオリティー、メンタリティーを植え付けられるか!? (C) Getty Images

 現地時間3月13日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦・第2レグでセビージャに敗れ、ベスト16止まりに終わったマンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、多方面から批判を浴びた。
 
 16日、そのモウリーニョ監督が会見で約12分にわたり、これらの批判に対して反論。英紙『Guardian』によると、「サッカーには遺産というものがある」と、近年の歴史を強調している。
 

「私が引き継いだマンチェスター・ユナイテッドの、数多くない欧州制覇が前回に実現したのは、2008年のことだ。(準優勝した)2011年以降、2012年はグループステージ敗退、2013年は決勝トーナメント1回戦で敗退だった。その時、相手チーム(レアル・マドリー)のベンチにいたのは私だ」
 
「2014年は準々決勝敗退。2015年は欧州カップ戦に出場できず、その舞台に戻った2016年はグループステージ敗退で、ヨーロッパリーグ(EL)の決勝トーナメント2回戦で敗退した」
 
「2017年はELに出場し、私が率いて優勝し、CLの舞台に戻った。そして2018年は、グループステージで5勝し、決勝トーナメント1回戦で敗れた。この7年、4人の異なる監督が率い、欧州に進めなかったのが1回、グループステージ敗退が2回、最高成績はベスト8だった。これが遺産だ」
 
 さらにモウリーニョ監督は、「我々が敗退した相手は、この7年、欧州の舞台でマンチェスター・Uより成功してきたチームだ」と、セビージャ相手の敗退が恥ずべきことではないと続けた。
 
「セビージャには、ウチのチームでプレーできる選手がたくさんいる」
 
 モウリーニョ節は止まらない。
 
「ファンは人々(メディア)が書くものを読み、話すことを聞く。書いて話す人は、たくさんアイデアのある人たちだ。私は彼らのことを、"理想主義者"や"愚か者"と呼ぶことにしている。その両者かもしれない」
 
 プレミアリーグで首位マンチェスター・シティに圧倒的な差(16勝点差)をつけられていることについても、「我々の前回の優勝は2013年で、以降の4シーズンは7位、4位、5位、6位。つまり、最高成績は4位だった」と、近年の両チームの"歴史"の違いを強調している。
 
「この7年、マンチェスター・Cの最も低かった順位は4位だ。2回優勝しており、(今シーズンを含め)3回と言ってもいい。そして2位が2回だ。これが遺産だよ。いつか私が去る時、次のマンチェスター・Uの指揮官には、異なるメンタリティー、クオリティー、背景、ステータス、ノウハウを持った選手たちが遺される」

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