「鮮やかなお膳立て」日本代表初招集の中島翔哉が絶妙アシスト!

2018年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

正確なクロスで通算7度目のアシスト

自身が得点機を迎えることはなかったが、ドリブル、パスでチャンスを作り続けた中島。前半は「鋭い」という言葉が相応しいプレーだった。ちなみに終盤には、初の警告を受けた。 (C) Getty Images

 3月16日(現地時間)、ポルトガル1部リーグ(リーガNOS)の第27節が行なわれ、ポルティモネンセは1-1でセトゥーバウと引き分けた。
 
 欧州遠征でマリ、ウクライナと対戦する日本代表のメンバーに選出された中島翔哉は、リーグ中断前最後の一戦で、これまで同様に前線の左で先発出場を果たした。
 
 試合は開始1分でセトゥーバウのA・ペレイラがペナルティーエリア外から強烈なシュートをゴールに突き刺して先制する。

 反撃を開始したポルティモネンセにおいて、違いを見せたのは中島。スピーディーなドリブル、鋭いフェイントとターンで相手DFを翻弄し、タイミングとコースが絶妙なパスやクロスで味方にチャンスを提供する。
 
 そして13分、スルーパスで左サイドを抜け出した中島は、ゴール前を確認してからダイレクトでのクロス。ボールはフリーのデネルにぴったり合い、ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。ポルトガルの全国紙『RECORD』は「鮮やかなお膳立て」と評し、同じく全国紙の『O JOGO』も「よくコントロールされていた」と称えている。

 
 17分に逆サイドのB・タバタにグラウンダーでのパスを通してシュートを引き出した他、29分には左サイドからドリブルを開始し、突然コースを変えてDF2人を置き去りにすると、細かいステップでさらに1人をかわしてから味方に好パスと、見事なプレーを披露する。
 
 試合は荒っぽい展開となり、多くの選手が激しいファウルを受けてピッチに倒れ、ポルティモネンセはB・タバタが、わずか20分でW・カルバリョとの交代を余儀なくされた。
 
 後半はやや膠着した状況のなかで、中島は時に中央や右サイドにもプレー範囲を広げながら、流れを引き戻そうとする。そして味方の動きに合わせ、フィニッシュに結び付くパスを送り続けた。
 
 試合は、セトゥーバウの方がゴールに迫る回数が多く、チャンスも多く作ったが、ポルティモネンセはGK、DFの粘り、そして相手の詰めの甘さなどによって失点を免れ、逆に終了間際にはCKからデネルが決定的なヘディングシュートを放つなど、勝利にも手が届きかけたが、相手GKの好守により、引き分けでアウェーマッチを終えた。
 
 中島は、押され気味の後半は前半ほどの見せ場はなかったものの、ボールを持った時の期待感は他のどの選手よりも高かった。通算アシスト数を7に伸ばし、チームに勝点をもたらした彼は、初めてのA代表の舞台でどのようなプレーを見せてくれるだろうか。

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