デュッセルドルフ逆転勝利! 原口は得点に絡み、宇佐美は5戦連続弾ならずも攻守で存在感示す

2018年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

積極的にプレーに絡んだ宇佐美

思い切ったダイレクトシュートが同点ゴールに繋がった。これまでに比べると大人しい印象だった原口だが、攻守で効果的なプレーを幾つも披露した。写真はアウエ戦。 (C) Getty Images

 3月16日(現地時間)、ブンデスリーガ2部の第27節が行なわれ、デュッセルドルフは4-2でビーレフェルトを下した。
 
 首位のデュッセルドルフが5位のビーレフェルトをホームに迎えた一戦、原口元気と宇佐美貴史は今回もスタメンとして、2列目の両翼を担った。
 
 試合はアウェーチームが先に仕掛け、4分に左サイドからの攻めからプリートルが頭でファーストシュートを放つ。
 
 対するデュッセルドルフは6分、宇佐美が中央でボールを受けて攻撃のスイッチを入れ、この流れから原口が倒されてFKを獲得。宇佐美は積極的にプレーに絡み、7分に左サイドを突破し、9分には右のカットインからクロスを入れてチャンスを作ろうとする。
 
 時間とともにポゼッションが高くなっていくデュッセルドルフ。敵陣深くに侵入してクロスも入れていくが、精度と意外性を欠く攻めはビーレフェルトDF陣に脅威を与えるまでには至らない。

 逆にアウェーチームは効率良く攻めてフィニッシュまで持ち込み、25分にはFKでゴール前に入ったボールに、ベルナーが右からうまくGKヴォルフの前に入り、頭で軌道を変えて先制ゴールを奪った。
 
 リードされたデュッセルドルフは、その後もボールは保持するも、相手に要所を抑えられる状態が続いたが、31分、敵陣でフィンクがパスカットしてヘニングスとのパス交換からドリブルで進み、左を並走したヘニングスにパス。かなり距離を残していたが、ヘニングスが迷わずシュートすると、GKオルテガは反応できず、ホームチームが追い付いた。
 
 前半の終わり頃にはビーレフェルトが攻勢に立つも、デュッセルドルフがこれをしのぎ、アディショナルタイムにはFKからこぼれ球を拾った宇佐美がシュートを放ったが、これはDFにブロックされた。
 
 後半、立ち上がりからビーレフェルトが攻め、50分、ペナルティーエリア左手前でのFKをシュッツが鮮やかに決めて再びリードを奪う。
 
 その後も、ビーレフェルトはパスが繋がり、ピッチを広く使ってフィニッシュまで持ち込む。ルーズボールやこぼれ球も拾って、多重攻撃を仕掛けていった。
 
 守勢のデュッセルドルフはなかなか相手ゴールに迫れずにいたが、57分にようやくCKを得ると、宇佐美が蹴ったボールが逆サイドに流れ、原口がダイレクトでシュート。GKが前にこぼしたところを、ゾボトカが詰めて再び試合を振り出しに戻した。
 
 その後もデュッセルドルフは、宇佐美のCKからチャンスを創出。さらに62分には、エリア右手前でパスを受けた宇佐美が、思い切ってシュートを狙うがブロックされる。そして1分後、宇佐美はラマンと交代。5戦連続のゴールはならなかった。
 
 66分、原口の左サイドからのドリブルを起点にして、左からのクロスをファーサイドでラマンがフリーで合わせるが、この決定機はオルテガの好守に阻まれる。オルテガはその1分後にも、アイハンのFKを好反応で止めてみせる。
 
 しかし、これで得たCKをボジェクが頭で決め、デュッセルドルフがついにリードを奪い返す。
 
 さらにホームチームは71分、最後尾からのロングパスでヘニングスが完全に抜け出して独走、GKを引きつけて右へ流し、ラマンにゴールをプレゼントした。
 
 あっという間に2点のリードを奪ったデュッセルドルフは、ビーレフェルトの攻撃に冷静に対応しながら、空いたスペースを使ってカウンターを展開。前半のビーレフェルトのように、効率の良い攻撃を見せる。
 
 原口は前半に比べればドリブルでの仕掛けも増えたが、この試合ではパスで味方にチャンスを提供する場面が多く、終盤にはカウンターからヘニングスやノイハウスに長短のラストパスを送った。
 
 デュッセルドルフは、90分にケアシュバウアーにポストを叩くシュートを浴び、アディショナルタイムにも彼に決定機を与えたが、最後まで2点リードを守り切って3連勝を飾った。
 
 リーガは代表ウィークのため、ここから2週間の休みに入るが、原口と宇佐美には日本代表としての戦いが待っている。
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