【EL】酒井宏樹も勝利に貢献! マルセイユが敵地でビルバオを退けベスト8に進出

2018年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

フランスの名門が敵地サン・マメスを完全攻略。

52分にオカンポス(左)のダメ押しゴールが決まって、勝負あり。酒井宏樹(右)も安定した守備でマルセイユのベスト8進出に貢献した。(C)Getty Images

 ホームで行なわれた第1レグを3-1でモノにしていたフランスの名門に、勝ち上がりを決定づける先制点がもたらされたのは38分だった。

 左サイドからゴールに向かってドリブルを開始したディミトリ・パイエが、コンスタンティノス・ミトログルとのワンツーでエリア内に進入し、みずから倒されて得たPKをゴール右隅に流し込んだのだ。

 アスレティック・ビルバオにとっては、絶対に与えてはいけなかった先制点。序盤からアリツ・アドゥリスを中心にマルセイユ・ゴールに迫り、2点のビハインドを取り返そうと躍起になっていたビルバオは、完全に出端をくじかれた。これで2試合のトータルスコアは4-1に。ビルバオが勝ち上がるには3点以上が必要になった。

 
 雨が降りしきる本拠地サン・マメスで、ビルバオは当然のように後半の頭から攻勢に出る。しかし、次の1点もマルセイユ側に生まれた。52分、第1レグで2ゴールを挙げていた好調のルーカス・オカンポスが、左サイドから切れ込み、強烈なミドルを突き刺している。

 リードをさらに広げたマルセイユは、ボランチのルイス・グスタボ、崩しの切り札フロリアン・トバン、プレーメーカーのマキシム・ロペズを揃ってベンチに下げる余裕を見せる。

 一方のビルバオは、72分にイニャキ・ウィリアムスがこぼれ球を押し込んで1点を返し、さあこれからというタイミングで、エースストライカーのアドゥリスが退場(2枚目のイエローカード)。これで勝負は決した。

 3月末にヨーロッパ遠征を行なう日本代表のメンバーにも選出されたマルセイユの酒井宏樹は、第1レグ同様、右サイドバックでフル出場。アウェーゲームとあって、攻撃に関してはやや自嘲気味だったものの、それでも終盤にはシュートレンジまで飛び出し、強烈な一撃を見舞うなど存在感を示した。守備でも危なげない対応を見せている。

 試合は結局、最後まで相手に主導権を渡さなかったマルセイユが2-1で勝利。2試合合計5-2でベスト8進出を決めている。
 
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