ハリル監督からの警告!“豪州戦のヒーロー”は「この状況が続けば本大会でも入らない」

2018年03月15日 サッカーダイジェスト編集部

「最終予選ですごく重要な役割を果たしたが、今はどうか」

オーストラリア戦でゴールを決めた浅野と井手口だが、今回のメンバーからは落選した。(C)SOCCER DIGEST

 3月15日、日本サッカー協会はマリ、ウクライナと対戦する3月シリーズのメンバーを発表。そこに、これまでコンスタントに選出されていた井手口陽介と浅野拓磨の名前はなかった。
 
「私にとって、浅野と井手口は本当に悲しい出来事」
 
 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、ふたりについてそう口を開いた。その理由は「プレー機会を失ってしまった」からだ。今季、井手口陽介は1月にリーズ・ユナイテッドへ加入し、労働許可証の発行条件を満たせずにレンタル移籍をしたスペイン2部のレオネサで、5試合・0得点・0アシストと苦戦している。

 一方の浅野に関しては、シュツットガルトで監督の構想に入っておらず、今年に入って出場時間はゼロと厳しい状況だ。
 
 ともにロシア・ワールドカップ出場を決めたアジア最終予選のオーストラリア戦でゴールを挙げ、本大会出場権獲得の殊勲者とも言える浅野と井手口。しかし、指揮官はふたりの現状に警鐘を鳴らす。
 
「(浅野と井手口は)最終予選のオーストラリア戦でヒーローでもあったふたり。現在の状況が彼らを難しくしている。今回、彼らはリストに入っていません。この状況が続けば、本大会でも入らない可能性があります」
 
 あくまで、選考基準は現在のパフォーマンスだ。「歴史的なプレーをして、最終予選ですごく重要な役割を果たしたが、今はどうか。現在、何をもたらせるか(を考えて今)、良い選手を呼んでいる」とハリルホジッチ監督は述べる。
 
 とはいえ、今回の選出について日本代表監督は、「我々の分析では、現段階でトップパフォーマンスになっていない選手がいる。今、必要な選手を呼びましたが、(今回呼ばれていない)そういった選手にトップパフォーマンスに戻ってほしいというメッセージもある」と、浅野や井手口などへ向けたと捉えられるコメントを残している。
 
 本大会のメンバーは「その時に良い選手を選ぶ」。その上でハリルホジッチ監督は「浅野、井手口の状況はどうなっているか」と気にかけている。今回の落選を機に、"オーストラリア戦のヒーロー"である浅野と井手口の奮起に期待したいところだ。

【日本代表PHOTO】マリ・ウクライナ戦へ向けた招集メンバー26人
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