「まるでメッシだ」「傑出した才能」バイエルンが試合中に乱入したネコをMOMに!

2018年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

1分間に渡ってピッチを駆け回った。

雌雄が決した試合の話題を独占したのは一匹のネコだった。 (C) Getty Images

 思わぬ"珍客"が試合の主役となった。
 
 現地時間3月14日にチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦第2レグが行なわれ、バイエルン・ミュンヘンはベシクタシュを3-1と退け、2戦合計スコア8-1で準々決勝進出を果たした。
 
 試合は第1レグを5-0と圧勝していたバイエルンが序盤からペースを掴み、18分にチアゴ・アルカンタラのゴールで先制。さらに後半開始早々の46分にギョクハン・ギョニュルのオウンゴールで突き放した。


 
 そんななかで迎えた50分だった。バイエルンのダビド・アラバが蹴り込んだFKをベシクタシュのGKトルガ・ゼンギンに止め、味方にパスした瞬間、主審のマイケル・オリバーが、突如として笛を吹いて試合を止めた。
 
 オリバー主審の指さす先には一匹のネコが! ピッチに乱入した"珍客"は約1分間に渡って駆け回り、試合を中断させたのだ。
 
 その後、ネコは自ら観客席の方へ姿を消したが、結果が大差となったこともあり、試合後は、メディアでも大きな話題となった。
 
 バイエルンは試合後、クラブの公式ツイッターで「あなたが考える、今夜のMOM(マン・オブザ・マッチ)は誰?」と投稿。先制点のチアゴ、3点目を挙げたサンドロ・ヴァーグナー、トーマス・ミュラーに続けて、なんとあのネコを候補者に加えた。
 
 日本時間15時の時点で17493票が入ったアンケートの結果、ネコは全体の64%の支持を集め、2位のミュラーとチアゴ(ともに15%)に大差をつけている。約12時間後に投票は締め切られるが、このままネコがMOMに輝く可能性は高そうだ。
 
 名手たちよりも目立ち、試合の主役となったネコを米国スポーツ専門メディア『ESPN』も次のように褒めちぎっている。
 
「優雅さ、俊敏性、スタイリング、全てにおいて傑出した才能の持ち主。彼がピッチを横切った時間は、まるでリオネル・メッシのようだった。ああ、なんて魅力的なネコだ」
 
 欧州最高峰の戦いが繰り広げられるCLの舞台において、突如として現われたネコが、選手たちよりも大きな賛辞を浴びることは、後にも先にもお目にかかれないであろう不可思議な出来事だった。

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