FC東京、シュート18本で枠内は久保建英の決勝弾のみ… 指揮官「枠に行かないな」と嘆く

2018年03月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あそこは自分の得意なコース」

久保建英がルヴァンカップ史上最年少得点記録となるゴールでチームを勝利に導いた。写真:田中研治

[ルヴァン杯]FC東京 1-0 新潟/3月14日/味スタ

 FC東京が久保建英のルヴァンカップ史上最年少得点記録(16歳9か月10日)となるゴールで、今大会初勝利を飾った。76分、ドリブル突破から左足を振り抜いた久保のシュートがサイドネットに突き刺さり、これが決勝点となった。

 1-0での勝利は、FC東京にとって今季の公式戦初勝利であり、チーム期待の星が叩き出した決勝点によるものだけに、スタンドのサポーターも大いに盛り上がった。しかし、試合後のフラッシュインタビューを受けた長谷川健太監督は、あまり表情を崩さずに「とりあえずホッとしました」とひと言。喜びを露わにしなかったのは、その試合内容にあったのかもしれない。

 長谷川監督は、ゲームの感想を問われ、再び「シュートが枠に行かないなと思いました」とだけポツリ。シュート数では18本対5本とFC東京が圧倒したが、なんと枠内シュートの数は18本のうち、久保が決めた決勝点の1本のみだったのだ。

 後半途中に久保と永井謙佑を同時投入して勝負に出た場面を振り返っても、やはり「点が欲しかったんで…」とひと言。終始、相手ゴールに迫りながら、点が取れないここ数試合の出来と同様の展開に、長谷川監督の心中も察するに余りある。

 長谷川監督の後にインタビューに応えた久保は、「チームの力になれて非常に嬉しい。あそこは、自分の得意なコース。思い切って打てて良かった」とゴールを振り返った。さらに、長谷川監督の起用に見事に応えた久保は「今まで監督が自分に期待して使ってくれて、やっとその期待に応えられた」と、恩返しの実現を喜んだ。

【PHOTO】久保建英のトップチーム初ゴールでFC東京が今季公式戦初勝利!

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