ボールボーイを看板裏へ突き飛ばしたシャフタールFWに非難轟轟「酷い行為」「臆病者」

2018年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

余計な騒動を起こした非紳士行為。

ボールボーイを突き飛ばす決定的な瞬間をとらえた一枚。この表情からは、F・フェレイラが怒りに我を忘れていたようにも見える。 (C) Getty Images

 欧州の最強クラブを決めるチャンピオンズ・リーグ(CL)で起きた愚行が、話題をさらっている。
 
 3月13日(現地時間)にローマ・オリンピコで行なわれたCL決勝トーナメント1回戦第2レグは、1-0でローマがシャフタール・ドネツクを撃破。その結果、アウェーゴールの差でイタリアの名門が10シーズンぶりのベスト8入りを決めた。
 
 問題のシーンが起きたのは、ローマが1点をリードした79分だ。
 
 シャルタールはDFのイバン・オルデッツが相手FWのエディン・ゼコを競り合いの中で押し倒して一発退場。ここでボールはピッチ外に出る。
 
 リスタートを早めようとしたシャフタールのアルゼンチン人FWファクンド・フェレイラは、ボールが来ないことに苛立ったのか、タッチライン際でボールを持っていたボールボーイの下に駆け寄り、突き飛ばして強引にボールを奪い取ったのだ。
 
 それによりボールボーイの少年は、広告看板の後ろに転倒。これをきっかけに両軍の選手が入り乱れる騒動が起きた。


 

 結局、F・フェレイラにイエローカードが提示されたことで事態は収束したものの、アルゼンチン人FWの"非紳士行為"には非難が殺到している。
 
 このニュースについて、「臆病なF・フェレイラの暴力行為」と報じたスペイン・メディア『Diario.com』は、「ボールボーイがかけた時間は数秒だったにも関わらず、酷い行ないだ」と痛烈に批判。さらにF・フェレイラの母国アルゼンチンの『La Nacion』紙も、「自らの誤った行為で𠮟責され、余計な騒動を引き起こした」と酷評した。
 
 勝ち抜けにはゴールが必要で、焦りを募らせていたとはいえ、ボールボーイを押し倒した行為は余計だったと言わざるを得ない。少年が大きな負傷をしなかったことは不幸中の幸いだった。
 
 今シーズンは、ウクライナ・リーグで22試合・17ゴールという好成績を残すだけの実力を有しているF・フェレイラ。それだけに26歳のストライカーには、きちんと反省をして、精神的にもさらなる成長をしてもらいたいところだ。

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