日本代表は要警戒! ポーランドのエースストライカー、レバンドフスキの勢いが止まらない!

2018年03月14日 遠藤孝輔

16日発表予定の国内組にはニューカマーの選出も?

ポーランド代表の最多得点記録保持者でもあるエースのレバンドフスキは、所属するバイエルンでも好調を維持。3月にはハットトリックも達成した。(C)Getty Images

 3月23日のナイジェリア代表、27日の韓国代表とのテストマッチに向け、ポーランド代表のアダム・ナバウカ監督は9日、国外でプレーする22人の招集選手を発表した。

 ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)やグジェゴシュ・クリホビアク(WBA)、カミル・グリク(モナコ)ら主軸が順当に選ばれる一方で、背中の負傷が癒えたばかりのヤクブ・ブワシュチコフスキ(ヴォルフスブルク)は招集外。朗報はアルカディウシュ・ミリク(ナポリ)の復帰で、左膝の前十字靭帯断裂の重傷を乗り越えたFWは昨年8月以来となるメンバー入りを果たしている。

 初招集はGKバルトシュ・ビャウコフスキ(イプスウィッチ)、DFパベウ・ヤロシニスキ(キエーボ)の2名で、2年7か月ぶりの招集を受けたFWダビド・コフナツキ(サンプドリア)とともにサプライズ選出となった。
 
 なかでも期待値が高いのはヤロシニスキで、ポーランドで長らく人材難が叫ばれている左SBの新鋭だ。昨夏に加入したキエーボでは準レギュラーに甘んじるが、ここにきて出番を増やしている。

 
 3月16日に発表する予定の国内組は、5~6人の招集が見込まれている。ここでもニューカマーが名を連ねる可能性は十分。待望論があるのは今シーズンのポーランド・リーグにおける「最大の発見」と称されるMFシモン・ズブロフスキ(グールニク・ザブジェ)で、1試合の走行距離が14kmに達するほどの運動量を誇る。UEFAの公式サイトが今年1月に発表した「ヤングプレーヤー50選」に名を連ねた、97年生まれのこの新星が本大会の秘密兵器になるかもしれない。

 もう一人の隠し玉候補は、2月22日にポーランドの市民権を取得したウクライナ出身のMFタラス・ロマンチュク。左足の正確無比なミドルパスで局面をガラリと変えるゲームメーカーで、空中戦を含む1対1の強さにも定評がある。

 国内リーグで首位争いを演じるヤギロエニアの絶対的なリーダーであり、国内最高のMFとの呼び声が高いこの26歳には、すでにポーランド・サッカー連盟のズビグニェフ・ボニエク会長が代表入りの意思を確認済みだ。今回の選考から漏れたとしても、日本を含むワールドカップの対戦国はスカウティングを進めておいて損はないはずだ。

 最後に主軸の状態をチェックすれば、大黒柱レバンドフスキの勢いが止まらない。3月10日のハンブルク戦でPKを1本失敗しながら今シーズン初となるハットトリックを達成し、ブンデスリーガでのゴール数を「23」まで伸ばしている。

 一方で、中盤の要であるクリホビアクは物議を醸した。3月10日のレスター戦で先発出場したが、59分に交代を告げられた際にアラン・パーデュー監督との握手を拒否。その指揮官は「この問題を大事にしたくない。ただ、すぐに本人には『あのような態度は受け入れられない』と伝えた」と語ったが、これを機にWBAでの不動の地位が揺らいでも不思議はない。

[日本vsポーランド]
6月28日:17時~(日本時間6月28日:23時~)/開催都市:ヴォルゴグラード


文●遠藤孝輔
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