マンUの“いぶし銀”キャリックが今季限りの現役引退を表明「懸命に調子を保とうとしてきたが…」

2018年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファーガソンにも称えられた才能の持ち主が一線を退く。

地味ではあるが卓越したセンスでチームを下支えしてきたキャリック。若手選手の多いマンUでは精神的支柱としても重要な存在だった。 (C) Getty Images

 いぶし銀のボランチが今シーズン限りでの現役引退を公表した。
 
 現地3月12日、マンチェスター・ユナイテッドに所属する元イングランド代表MFのマイケル・キャリックが、今シーズン限りで現役を退くことを発表し、今後の自身のキャリアについても展望している。
 
 フランク・ランパード(元チェルシー)やリオ・ファーディナンド(元マンチェスター・U)とともに、ウェストハムの下部組織で育ったキャリックは、1999年7月24日のFCヨケリト戦(インタートトカップ)でトップチームデビューを果たし、プロキャリアをスタート。
 

 
 その気の利いたポジショニングとタイミングを心得たパスの供給者として頭角を現すと、2004年8月にトッテナムに移籍。2年後の7月にはマンチェスター・Uへステップアップしていた。
 
 名将アレックス・ファーガソンに、「大きな成功を掴める能力と性格を持っている」と言わせたキャリックは、中盤の底から"レッドデビルズ(赤い悪魔)"を支え続け、チャンピオンズ・リーグを含む「18」もの主要タイトルの獲得に貢献していた。
 
 プレミアリーグ通算516試合に出場し、イングランド代表でも34キャップを数えるレジェンドは、12日に行なわれた会見で、「もう多くの試合数はこなせないとわかっていたが、懸命に練習してコンディションを保とうとしていた。でも、自分の身体が『引退する時が来た』と言っている」と話し、昨年9月のバートン・アルビオン戦で発覚した不整脈も引退を決意させた要因であることを語った。
 
 現在36歳。気になるセカンドキャリアについては次のようにほのめかしている。
 
「実は、まだ整理しているところで、本当のことを言えば話し合っている段階なんだ。だけど、そうなると思うよ」
 
 スーパースターが集い、華やかさが売りのプレミアリーグにおいて、堅実さと献身性で戦い続けてきたキャリックの存在は希有だと言えた。そんな"いぶし銀"の勇姿が見られるのも残りわずかだ。
 
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