“悪夢の1週間”を乗り越えたヴェンゲルがチーム批判を一蹴!「人生に永遠はないんだ」

2018年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

名門の誇りを示したヴェンゲル・アーセナル。

強敵ミランからの勝利は不振に喘ぐアーセナルにとって光明となるのだろうか。 (C) Getty Images

 進退問題への影響がどれほどあるのかは分からないが、フランス人指揮官が一息つけたことは確かだろう。
 
 現地時間3月8日、アーセナルはヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントラウンド・オブ16の第1レグで、ミランに敵地で2-0と勝利した。公式戦13試合無敗と好調だったミランに対し、アーセナルは4連敗で、過去6戦5敗と絶不調だっただけに、価値ある勝利だと言える。
 
 そんなアーセナルの指揮官アーセン・ヴェンゲルは、今もシーズン後の進退を問われている。現地メディアの報道の中ではクラブが、シーズンの閉幕を待たずに解任する可能性まで囁かれているほどだ。
 
 それだけにヴェンゲルも、強敵ミランを相手の一勝に胸を撫で下ろしている。英国国営放送『BBC』によると、同指揮官は試合後に「我々は悪夢の1週間を過ごしたところだから、重要な勝利だ」と述べた。
 
「大きな失望を味わうと、すぐに自分たちのクオリティーを忘れてしまうものだ。だが、1週間で悪いチームや悪い選手になるわけじゃない。人生に永遠はないんだ」
 

 
 ヴェンゲルは、「ノックダウンされかけたのに、回復する時間もなく次の試合に臨むみたいだった」と、相次ぐ黒星に苦しんだことを伺わせつつ、名門アーセナルの誇りを強調した。
 
「だが、どこかで答えを出さなければいけない。誇りと意欲で自分たちの力を示さなければいけないんだ」
 
 先月26日に行なわれたリーグカップ決勝でマンチェスター・シティに0-3と敗れたときには、「アーセナルにファイティングスピリットが足りない」との指摘もあった。だが、ヴェンゲルは、「決勝にたどり着くには精神力が必要ということが忘れられているようだ」と反論している。
 
「我々が敗れた相手は、今のイングランド・サッカーを支配しているチームだ。我々はそれを受け入れなければいけない。そしてそれは、スピリットがないというということじゃないんだ」
 
 この白星を機に、ヴェンゲル率いるアーセナルは復調を遂げられるのか。3月11日のプレミアリーグ30節のワトフォード戦、そして3月16日のミランとの第2レグは、ホームでサポーターの信頼を取り戻す重要な2連戦になりそうだ。
 
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