昨季ニューヒーロー賞の仙台・西村が“解説者”平山氏に捧げるゴールパフォ!さらなる成長誓う!!

2018年03月08日 小林健志

背番号9を表現したパフォーマンスに平山氏「今のは何だったんでしょうね」

新潟戦では先制ゴールを挙げた西村。先輩・平山氏に捧ぐパフォーマンスも披露したが…。(C) J.LEAGUE PHOTOS

[ルヴァン杯]仙台 1-1 新潟/3月7日/ユアスタ
 
 7日に開幕したJリーグYBCルヴァンカップ。前回大会で大活躍を見せ、ニューヒーロー賞に選出されたのが仙台FWの西村拓真だ。その西村がさっそく、開幕戦の新潟戦で技ありのゴールを決めた。
 
0-0で迎えた74分、左サイドでボールを持った西村が大卒ルーキーのFWジャーメイン良へパス。ジャーメインは2人のDFに囲まれたが、「自分の良さであるスピードと力強さを出すため、2枚いましたが強引に仕掛けました」と2人の間を縫ってドリブルで抜け出す。これに合わせて中央へと走り込んでいた西村にジャーメインからパスが出た。西村はファーストタッチでDFを置き去りにし、相手GK大谷幸輝が前へ飛び出したところで、うまく右足でゴールに流し込んだ。
 
「ファーストタッチで良いところに置けて良かったです。」渡邉晋監督も「難しいゴールだったと思います。難しい局面をよく打開しれくれたと思う」と得点の部分を讃えた。
 
 西村はゴールを決めると、あるゴールパフォーマンスを見せた。走りながら両手で数字の「9」を作ったのだ。「(平山)相太さんの番号9を作りました。相太さんに(ゴールを決めたら)やると言っていました」。この日、スカパー!の中継で試合の解説を務めたのは、今年1月現役引退を決めた元仙台FW平山相太氏だった。「今のパフォーマンスは何なんでしょうね」と平山自身はすぐには意図が分からなかったようだったが、解説者席で見守るかつてのチームメイトに捧げるゴールパフォーマンスであった。西村はさまざまな先輩プレーヤーにかわいがられ、良いものを吸収して成長していった選手だ。平山もまたそうした良き先輩のひとりであった。1年間多くのことを学んだ先輩に感謝の気持ちを表した。
 
 しかしチームは後半アディショナルタイム、一瞬の隙を突かれ、新潟FW田中達也のゴールを許して1-1の引き分けに終わった。西村は両チーム最多の6本のシュートを放ったが、決定的な場面でシュートが枠をとらえなかった。
 

次ページ1ゴールを奪うも「確率を上げられるよう練習するだけ」

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