【川崎】「今日は崩せたのに…」 悔しいドロー決着に小林悠は落胆

2018年03月08日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「最後まで集中できていたのか」

試合後には厳しい表情を浮かべた小林。ホームでのメルボリン・ビクトリー戦は悔しい結果になった。写真:徳原隆元

[ACL3節]川崎 2-2 メルボルン・V/3月7日/等々力
 
 ACLのグループステージ第3戦、ホームでメルボルン・ビクトリーと対戦した川崎は、後半アディナルタイムにPKを奪われて失点。2-2の同点に追い付かれ、今大会初勝利を逃した。
 
 序盤から自慢のパスサッカーで攻め込んだ川崎は28分にエウシーニョが左足で技ありのシュートをネットに突き刺し、先制に成功した。その8分後にはCKから同点に追い付かれたが、55分にはエウシーニョ、大島僚太、小林悠のパスワークで相手最終ラインを完璧に崩し、小林のクロスを登里が合わせて再びリードを得た。
 
 小林も「今日は非常にやりやすかった。当てて背後に走れば簡単に裏を取れた」と手応えを語る。もっとも攻撃は機能しただけに、ドローという結果には大きな悔いが残ったようだ。
 
「パスを出してほしい場面があった。もっとチャレンジのパスを出してくれたら点はさらに取れていたと思う。もうひと崩しできるのに打っちゃったり、ミドルの意識は良いんですが、今日は崩せたのでもう一工夫があっても良かった」
 
 結局、とどめの3点目を奪えず、大きな代償を払うことになった。
 
「ACLだとペナ(ルティエリア)付近ではファウルを取られるかもしれない。最後まで集中できていたのか。その前の段階でもっと蹴り出しても良かったし、戦い方を一致させないとこういう少しの隙で勝点をこぼしてしまう。難しい時は蹴り出して良いなど、試合中言っていたんですけどね……」
 
 小林も忸怩たる思いを吐露する。もっとも、グループステージ突破へ希望が潰えたわけではない。残り3戦で結果を残せば、逆転での決勝トーナメント進出も可能だ。
 
「今日の引き分けは今後やっちゃいけない。ただオニさん(鬼木達監督)も言っていましたが、まだ終わったわけではないですし、残り3つを勝つしかないです。反省はしますが、前を向きたいです」
 
 そう力強く語り、小林はスタジアムを後にした。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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