【ブンデス日本人の現地評】長谷部は全国紙ベスト11、宇佐美に最高評価! 酒井は起用が疑問視される酷評ぶり…

2018年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「闘志とプレーの喜びを最高のかたちで結び付けた」

安定感抜群のプレーを披露した長谷部。攻守両面でコンダクターとしての役割を、ハイレベルにこなした。 (C) Getty Images

 前節、シュツットガルトに敗れたフランクフルトは、ホームでハノーファーと対戦。2試合連続で相手が守備を固める難しい試合となったが、CKから先制点を奪うとそのままリードを守り切り、4位の座を守ってチャンピオンズ・リーグ出場権争いに踏み止まった。
 
 試合前日の会見でも質問が飛ぶなど、どこで起用されるかに注目が集まった長谷部は、3バックの中央でフル出場。最終ラインから長短織り交ぜたパスを散らして攻撃を組み立て、守備では危険な場面で多くのシュートをブロックした。

「闘志とプレーの喜びを、最高のかたちで結び付けた。ハノーファーの攻撃を弛まずに最後まで防ぎ、攻撃面では上手くボールを繋げた」と評価した『ビルト』は、チーム単独最高点の2点を与え、前述の通り、今シーズン2度目のベスト11に選出した。

『キッカー』誌は、決勝ゴールを決めたダ・コスタと無失点に貢献したGKフラデツキーにチーム最高点の2.5点を与え、長谷部の採点は及第点の3点に止まった。
 
 地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』は、「守備ラインの主であり、ピッチの長であった。ほぼ全てのボールを供給し、危険の芽になりそうな場面を押しつぶした。価値のある予測能力であり、素晴らしいパフォーマンスだった」と絶賛している。
 
 なお、鎌田大地はメンバー外だった。
 
 残留争いの行方を大きく左右する17位ハンブルクと16位マインツの下位対決は、0-0のスコアレスドローに終わった。
 
 ハンブルクは後半に数的優位に立ったが、コスティッチがPKを決め切れず、負けに等しいドローとなった。この結果を受け、現地メディアはハンブルクの降格がほぼ決まったという論調で、記事を展開している。
 
 右SBとして先発フル出場した酒井高徳に対し、『ビルト』はチーム最低タイの5点を付けた。地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「酷かった。このシーズンを分析する際には、なぜこの日本人がディークマイアーより優先して起用されるのかを説明すべき」と酷評している。
 
『キッカー』の採点は4点で、いつもは厳しい地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』も4点を付け、「幾つかの難しい場面を防いだが、いつもなら彼自身で解決できるものだった」と寸評を記した。

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