「カルチョが大好きな男だった」イタリア代表DFの急逝にサッカー界で広がる悲嘆…セリエAの全試合が順延に

2018年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

遠征先のホテルで急死。

名門フィオレンティーナの頼れるキャプテンとしてチームを牽引していたアストーリ。その突然の死に衝撃が走った。(C) Getty Images

 現地時間3月4日、セリエAのフィオレンティーナは、チームキャプテンのイタリア代表DF、ダビデ・アストーリが急死したと公表した。
 
 アストーリは、4日に行なわれる予定だったウディネーゼとのアウェーゲームを前に、フィオレンティーナの選手たちとともにウディネのホテルに宿泊。しかし集合時間になっても姿を見せなかったため、スタッフが呼び出しにいったところ自室で亡くなっているのが発見された。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』など複数メディアが伝えている。
 
 詳しい死因については明らかにされていないものの、同紙は「睡眠中に心臓もしくは循環器系の発作により死に至った」との見解を報じた。
 
 ミラン下部組織出身のアストーリは、下部リーグで研鑽を積んだのち、2008年にミランからカリアリへ移籍。2014-15シーズンにローマへレンタルされたあと、2015年からフィオレンティーナに加入。今シーズンからはチームキャプテンを任されていた。
 その実力は"守備の国"イタリアでも屈指で、2011年3月のウクライナ戦でA代表デビューを飾り、通算14試合に出場。昨年11月に行なわれたロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフのスウェーデン戦にも招集されていた。
 
 31歳という早すぎる死にイタリア・サッカー界は深い悲しみに包まれている。
 
 セリエAは、アストーリの急死を受け、セリエA第27節の全試合を延期すると発表。フィオレンティーナをはじめとする多くのクラブが哀悼の意を示している。
 
フィオレンティーナ
「とてもショックだが、我々フィオレンティーナは、"キャプテン"のダビデ・アストーリが急な病によってこの世を去ったことを報告しなければならない。詳細については、彼の家族をリスペクトしたい。我々は皆さんの感性に訴えます」
 
ユベントス
「今日は色なんて関係ありません。ただ、深い悲しみを抱えている。我々、ユベントスは、ダビデ・アストーリを失った家族とフィオレンティーナへ哀悼の意を捧げます」
 
ローマ
「ASローマとサッカー界がダビデ・アストーリを失ったことへの苦痛を分かち合っている。この悲劇的な知らせを聞き、我々は失意に暮れている。クラブ役員、選手、そしてスタッフの全員が彼の家族に愛情を抱いている」
 
ミラン
「カルチョ(サッカー)が大好きで、我々とともに育った男だった。ミランはダビデ・アストーリが旅立ったことにショックを受けている。彼の家族とフィオレンティーナに心から哀悼の意を表さなければならないのは、とても悲しい」
 
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