ミラン インザーギ新政権発足へ、進むスタッフ人事

2014年05月29日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ガッリアーニ副会長と来シーズンの構想について会談。

インザーギの監督就任が決まり、新体制作りが着々と進むミラン。写真は、選手も参列した新クラブオフィスビルの落成式典。 (C) Getty Images

 ミランのトップチーム監督昇格が事実上決まったフィリッポ・インザーギは、5月28日午後、代理人のトゥーリオ・ティンティと共にミランのクラブオフィスを訪れ、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長とスタッフ構成など来シーズンに向けた構想について話し合いを持った。
 
 当初助監督には育成部門総責任者のフィリッポ・ガッリが有力視されていたが、本人が現職に留まりたいという強い意向を見せたために、カルロ・アンチェロッティ監督時代の2003年から歴代の指揮官に助監督として仕えてきたマウロ・タッソッティがそのまま残る可能性が高まっている。
 
 タッソッティは今シーズン限りでミランを去り、これまで仕事を共にしたマッシミリアーノ・アッレグリ元監督のスタッフとして新たなキャリアをスタートする意向を持っていたが、そのアッレグリにいまのところ説得力のあるオファーが届いておらず、来シーズンは浪人生活を送る可能性が強くなってきた。それを受けてタッソッティも、ミラン残留の可能性を改めて検討し始めたという流れだ。
 
 スタッフには、プリマベーラ(U-19)でインザーギと組んでいたアンドレア・マルデーラ(アシスタントコーチ)、ベニアミーノ・アバーテ(GKコーチ、右SBイグナツィオ・アバーテの父)、ニコラ・マッテヌッチ(ゲーム分析担当)が加わる見通しだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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