鮮やかな股抜き弾でサラーがケインに並ぶ! 三つ巴のプレミア得点王争いが熱すぎる!

2018年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去最多の34ゴール超えなるか!?

プレミアの得点王争いは高度な巴戦へ。首位で並ぶケイン(中央)とサラー(左)を1試合少ないアグエロ(右)が3点差で追う。(C)Getty Images

 まったく先が読めなくなってきた。2017-18シーズンのプレミアリーグ得点王争いだ。
 
 現地時間3月3日、イングランド各地で第29節が開催された。ここまで24得点を挙げて得点ランキングの首位を行くハリー・ケイン(トッテナム・ホットスパー)は、ハッダースフィールド戦で1アシストをマークしてチームの2-0勝利に貢献するも、ノーゴールに終わった。かたや1点差で追うリバプールのモハメド・サラーは、ニューカッスル・ユナイテッド戦で技ありゴールを奪取。アレックス・チェンバレンのパスを受け、相手GKの股間を冷静に抜くショットで先制点を挙げ、こちらもチームを2-0の勝利に導いている。

 
 これで両者は通算24得点で並んだ。日曜日のチェルシー戦を控えるセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)が21得点で3番手に付け、このトリオによるハイレベルな巴戦に突入しているのだ。英国大手ブックメーカー『William Hill』はサラーのゴール後に得点王レースのオッズを更新。2シーズン連続得点王のケインを1.61倍とし、サラーが3.00倍で続き、アグエロを7.00倍とした。そこまでの差はないと思われるが……。

 
 勢いはどうか。直近10戦の得点数で見ると、3選手とも驚異的だ。サラーとケインが10戦9発で、アグエロに至っては10戦11発! 英紙『Daily Telegraph』は「かつてないほどの究極の戦いになりそうだ。過去のプレミアで3選手がこれだけのレベルでトップスコアラーの座を争ったシーズンはない」と説明し、「もはや覇権はシティのもの。上位はチャンピオンズ・リーグ出場権と、この得点王レースの行方が終盤の見所だ」と論じている。
 
 日曜日のシティvsチェルシー戦でアグエロがどのような結果を得るのかは分からないが、その試合が終われば、残すところ9試合。それぞれの対戦相手をビッグ6との顔合わせで比べると、ほぼ差がない。トッテナムがチェルシーとシティ、リバプールがチェルシーとマンチェスター・ユナイテッド、そしてシティはユナイテッドとトッテナムが相手。しかもホーム&アウェーの内訳も、ホーム4試合・アウェー5試合で変わらない。かつ、彼らはいずれもPKキッカーを務めており、スペシャリストだ。
 
 ここにきてペースが上がっている3選手だけに、期待がかかるのが、歴代最多得点記録の更新だろう。34得点がハイエストで、1993―94シーズンのアンディ・コール(当時ニューカッスル)と1994-95シーズンのアラン・シアラー(当時ブラックバーン・ローバーズ)が栄誉を分け合っている。
 
 ゴールラッシュを継続させ、チームにCL出場権をもたらし、得点王に輝くのはいずれの大エースか。至高のバトルに注目だ。

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