衝撃の8-0! オスカールが3G3Aの上海上港が“70億円補強”の大連一方を粉砕!

2018年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

獲得に巨費を投じた3選手がいずれも先発を飾るも…

90分間を通して破壊的なアタックを披露した上海上港。大黒柱オスカール(写真)はいきなり3G3Aと狂い咲いた。(C)Getty Images

 ついに開幕した2018中国スーパーリーグで、驚愕のスコアが飛び出した。
 
 3月3日、昨季2位でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)4強の上海上港が、昇格組の大連一方に8-0の圧勝。元ブラジル代表のMFオスカールが3ゴール・3アシストの大暴れで、同胞のエースFWフッキも1ゴール・2アシストと活躍し、ホームサポーターを熱狂させた。
 
 開始53秒に味方選手とのワンツーで抜け出したオスカールがあっさり先制点を奪うと、上海上港は完全に主導権を掌握する。24分にオスカールのミドルが、37分にはフッキのPKが決まり、前半だけで3点のリードを奪った。後半に入ると左サイドに入った中国代表MFウー・レイが立て続けにゴールを奪い、オスカールとともにハットトリックを達成。終わってみれば8得点をもぎ取る"爆勝ち"を収めた。シュート数が24本対9本、ポゼッション率が63%対37%、パス成功率でも84%対73%と数字上でも圧倒している。
 
 中国移籍市場の締め切り(2月28日)を目前に、世界をあっと驚かせる大型補強を敢行した対戦相手の大連一方にとっては、痛恨の大敗だ。アトレティコ・マドリーからベルギー代表MFヤニック・カラスコとアルゼンチン代表MFニコラス・ガイタンをダブル獲りし、ウェストハム・ユナイテッドからはポルトガル代表DFジョゼ・フォンテを引き抜いた。3選手の招聘に要した資金総額は5400万ユーロ(約70億円)! いずれも先発出場を飾ったが、コンディションとコンビネーションに問題を抱えているのは明らかで、今季リーグ戦の優勝候補筆頭である上海上港との力量差は一目瞭然だった。
 
 大連一方の出来については、海外メディアも大いに注目していたようだ。スペイン全国紙『AS』は新助っ人3選手にとって「最悪の中国デビューだ」と記し、英紙『The Sun』は「極東の悪夢。カラスコ、ガイタン、そしてフォンテの3人は早くも中国に嫌気が差しているはずだ」と見立てた。当然、中国メディアもこのショッキングなゲームを大々的に報道。有力紙『新浪新聞』は「目を覚ませ!」と銘打ち、以下のような論調を掲載している。
 
「ワンダグループの資本参入を受け、3人の大物外国人選手に加えて国内の有力選手も獲得し、大連はチーム力を大幅に向上させたはずだった。しかし、見通しが甘かったようだ。上海上港との一戦で0-8と打ちのめされ、クラブ復活への道のりは長く険しいものだと思い知っただろう」

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