「本当にお粗末」「トップにはかすりもしない」元アーセナルのレジェンドが古巣を痛烈批判!

2018年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ヴェンゲルの優しさを弱みに変えてしまった」

古巣アーセナルに辛らつなオピニオンをぶつけたライト氏。この“愛のムチ”に現チームの選手たちは発奮するか。(C)Getty Images

 リーグカップ決勝でマンチェスター・シティに0-3の完敗を喫し、プレミアリーグは目下6位で、チャンピオンズ・リーグ出場圏(4位以内)まで10ポイント差と状況は芳しくない。冬にピエール=エメリク・オーバメヤンとヘンリク・ムヒタリアンを獲得する積極補強に打って出たが。いまだ効果は薄く、北ロンドンの名門はパッとしないままだ。
 
 バッシングの矢面に立たされているのはアーセン・ヴェンゲル監督で、とかくその長すぎる政権が批判の的となりがちだ。就任から22年目。この10年で手にしたタイトルはFAカップでの3度の優勝のみである。ファンやメディアは69歳のフランス人指揮官がクラブ組織の硬直化を招いている、あるいは求心力そのものが低下したと断じているのだ。


 
 だが、1990年代にアーセナルのエースとしてゴールを量産したストライカー、イアン・ライト氏の見解はやや異なる。歯に衣着せぬ言動がモットーの元アイドルは、指揮官のマネジメントだけでなく選手たちにも当然低迷の責任があると、持論を展開した。
 
「何年もの間、アーセナルにはガツガツと戦ってリードできる、クラブや監督や仲間のために戦える選手がいなかった。監督は選手たちに全幅の信頼を置いてきたが、選手たちはその期待を裏切り、落胆させてきたんだ。この状況が続いたら、まあヴェンゲルはおしまいだろう。選手たちは彼の優しさを弱みに変えてしまった。どんなに酷いプレーや惨めなパフォーマンスをしようが個々が反省することなく、説明責任する必要もない。それが残念ながら現状のアーセナルなんだ」
 
 かなり辛らつだ。そこはかとなく緩い空気が蔓延し、プロの戦闘集団としての体を成していないと主張するのだ。さらにライト氏は「どこかの段階で変わるとは思う」と期待を寄せつつも、「現時点でトップチームに食らいつく実力があるかと問われれば、かなり難しいと言わざるを得ない。本当にお粗末な状況で、トップにはかすりもしないんだ」と語り、最後まで険しい表情を崩さなかった。
 
 ガナーズを愛するがゆえの手厳しいメッセージ。クラブやチームにその真意は届くのだろうか。

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