「驚異的な反射神経」「神になった!」1試合で3本のPKを止めたオサスナGKにふたたび絶賛の嵐

2018年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

記録上は「2回阻止」も国内メディアはこぞって称えた

一夜にして全国区の守護神となったエレーラ。オサスナは現在リーガ2部で8位と、プレーオフ進出(6位以内)を十分に狙える好位置だ(写真は本人のSNSより)

 リーガ・エスパニョーラ2部のオサスナは現地時間3月3日、本拠地にカディスを迎えて第29節を戦う。リーガ公式ツイッターがこの一戦を前に動画をアップしてトリビュートしているのが、前回対戦時のスーパープレーだ。
 
 昨年10月7日の第8節、オサスナを敵地での2-0快勝に導いた立役者は。ほかでもない夏の新加入GK、セルヒオ・エレーラ。なんと90分間で3度あったPKのピンチをすべてブロックしたのだ。しかも3本ともに自力セーブときている。

 
 まずは17分にアイトール・ガルシアの渾身ショットを左側に飛んで両手セーブすると、最大の見せ場は0-0の68分に訪れた。またしてもオサスナは相手にPKを与えてしまう。カディスのキッカーはすでにベンチに退いたガルシアに代わり、ダビド・ハラルが請け負う。守護神エレーラはそのキックをまたしても阻止するのだが、味方選手がキックの前にエリア内に侵入したため、主審がやり直しを宣告。するとハラルが先ほどとは逆のコースに蹴った球をも読み切り、圧巻の3連続セーブを決め込んだのだ。
 
 エレーラの堅守で均衡を保ったオサスナは、76分、88分に得点を挙げて快勝。土俵際で粘り腰を発揮し、敵地で貴重な3ポイントを掴んだ。

 
 公式記録上は2本のPKを止めたことになるが、当時のスペイン・メディアはこぞって"新たなアイドル"を絶賛し、全国紙『EL PAIS』などは「エレーラは驚異的な反射神経ですべてを封じて見せた。オサスナ・サポーターを狂喜乱舞させたのだ」と報じた。

 さらに今回のツイッターの書き込み欄にはファンからのメッセージが相次ぎ、「あの日のセルヒオは神だった」「鳥肌が立ったのを思い出す」「ドラマチック」といった調子で、なかには「彼はPKが得意なだけじゃない。総合力に秀でたキーパーなんだ」と力説する者も。エレーラ自身は試合後、「自然と身体が動いた。1試合で3本はさすがに経験がない。最奥だね」と語り、興奮を隠し切れない様子だった。
 
 今回のリターンマッチで、もしカディスがPKをゲットしたなら──。キッカーはガルシアが務めるのか、それとも2回外して赤っ恥をかいたハラルがリベンジを果たすべく名乗りを上げるのか。興味深い90分間となりそうだ。

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