鳴り物入りで名古屋に加入した元ブラジル代表のジョー。開幕戦で早速１ゴール・１アシストをマークしてチームを勝利に導き、確かな存在感を示した。風間八宏監督が目指すポゼッションサッカーにも順調にフィットしており、周囲との連係も良好なようだ。
 
　では、この大物ストライカーは、日本人選手をどう見ているか。「チームメイトで能力が高いと思う選手はいますか？」というストレートな質問をぶつけ、返ってきたのが次の答だ。
 
「皆、上手いですが、青木（亮太）選手はスピードがあってパスも正確で、ポテンシャルは非常に高いですね」

　昨季のＪ２で11ゴールとブレイクし、今季の開幕スタメンにも名を連ねた俊英は、元セレソンの目から見ても特別に映ったようだ。さらに、「欧州移籍ができる可能性は？」と話を振ると、「十分にありますよ。素質は確かですからね」とその才能に太鼓判を押し、「彼とはこれからも一緒にプレーしたいですが、もしヨーロッパに渡る機会があればチャレンジすべきです。大きな成長につながるチャンスですからね」とエールを送った。
 
　また、ジョーは「それから（長谷川）アーリア（ジャスール）選手も評価されるべきテクニカルなプレーヤーです」とも語っている。もちろん、他のチームメイトの力も認めているが、あえて名前を挙げた青木と長谷川への信頼は、それだけ厚いということだろう。今季のＪ１得点王争いに絡んできそうなジョーと、この２選手のコンビネーションには注目だ。