マイナス11度で半袖、ハードタックルに笑顔……中村俊輔元同僚MFの狂気っぷりが話題に

2018年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

セルティック指揮官は「偉大な選手」と脱帽。

その魂のこもったプレーでセルティックを牽引するブラウン。闘志溢れるプレーには、現地のファンも驚いているようだ。 (C) Getty Images

 その狂気とも取れる行動が話題となっている。
 
 渦中の人となったのは、スコットランドの名門セルティックのキャプテンであるスコット・ブラウンだ。2007年の夏からセルティックでプレーし続け、2009年までは中村俊輔とも活躍し、クラブでは生ける伝説と化しているレジェンドの一人である。
 
 そんな32歳の元スコットランド代表MFの真骨頂は、その筋骨隆々な肉体を利してのハードプレー。その怪我をも恐れぬ姿勢がファンの心を掴んでいるが、2月25日に行なわれたスコットランド・プレミアシップ28節のアバディーン戦で見せたワンプレーには、狂気すらも感じさせる凄みがあった。


 
 試合終了間際の84分、自陣ゴール前からカウンターを狙ったブラウンを食い止めようと、アバディーンのアンソニー・オコナーが完全なるレイトタックルを見舞う。それでも何とか踏ん張ってボールをキープしたスコットランド代表MFは、さらにサム・コススグローブからハードタックルを受けてピッチを転がった。
 
 しかし、すぐさま立ち上がったブラウンは、その場で不敵な笑みを浮かべ、自身を誇示するかのようなポーズを取り、「カモンッ!」と吠えたのだ。
 
 ハードタックルにも一切動じないブラウンの凄みは、プレー面だけではない。アバディーン戦前の2月22日にロシアのサンクトペテルブルクで行なわれたヨーロッパリーグ・ラウンド・オブ・32のゼニト戦の遠征では、外気温がマイナス11度だったにもかかわらず、チームでただ一人、半袖で行動していたのだ。
 
 これをゼニトの公式ツイッターが「マイナス11度。ロシアが好きなスコットランド人がいる」と取り上げると、地元ファンからは「クールガイだ」や「なぜだ?」といった驚きの声が寄せられていた。
 
 そんなチームキャプテンに、セルティックの指揮官ブレンダン・ロジャースも脱帽しきりだ。英国メディア『Sky Sports』の取材で次のように話している。
 
「彼は偉大なプレーヤーだよ。大きな貢献をしてくれるし、ピッチを離れれば、キャプテンとして献身的に行動してくれる。食べて、寝て、フットボールをする。それこそがスコット・ブラウンという男だよ。最近の選手たちの多くは、彼のようにはなれないと思うね」
 
 無骨だが、闘志漲るプレーでファンやメディアを驚かせたブラウン。名門を牽引する男のキャリアはどこまで続くのか。興味は尽きない。

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