「ムトウがマインツを生還させる!」ブンデス公式が武藤嘉紀を異例のベタ褒め

2018年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最低でも10得点、できれば15得点が目標だと話していた」

ブンデスリーガ公式HPで、その継続性と勝負強さを称えられた武藤。押しも押されもしない最大の得点源が、マインツを残留へ導くか。(C)Getty Images

 ブンデスリーガの公式ホームページが、マインツの武藤嘉紀を褒め称えた。
 
 先週金曜日のブンデスリーガ24節、残留を争うヴォルフスブルクとの一戦。40分にスクランブル出場を果たしたマインツの武藤嘉紀は、その4分後、わずか2タッチ目で貴重な同点ゴールを奪取した。チームはホームで手痛いドローを演じ、順位は降格圏の16位のままと、依然苦しい戦いが続くが、同HPは日本代表FWの上質な仕事ぶりに注目。「ムトウの得点がマインツをサバイバルから生還させるだろう」と論じている。
 
「ここぞで決められる決定力が素晴らしい。ムトウは2015年夏にマインツにやって来てから、59試合に出場して19得点を決めているが、実はジョーカーとしての働きぶりが特筆に値する。昨シーズンは長期離脱などもあって苦しいシーズンとなり、ゴールは5得点にとどまった。そのうち4点が、途中出場から決めたものだ。今回のヴォルフスブルク戦も先発から外れ、味方選手の負傷によって突然巡ってきた出場機会にも関わらず、すぐさま仕事をやってのけた。常に闘う準備ができているのだ」

 
 さらに、武藤がシーズン前に立てたある目標を持ち出し、こう続けている。
 
「開幕前にムトウは、最低でも10得点、できれば15得点が目標だと話していた。金曜日のゲームで彼はリーグ7点目を決め、最低限の数字にまたひとつ近づき、チームの最多得点者であり続けている。彼が最低目標に達し、さらにゴールを積み重ねていけば、おのずとマインツはサバイバルから生還しているだろう」
 
 残留のキーマンに指名された武藤。ここ2戦はスタメン落ちも、5試合ぶりのゴールであらためてエースとしての存在価値を示した。マインツは現在16位で、このままシーズンを終えれば2部3位との入れ替え戦を戦うことになる。13位フライブルクとは5ポイント差、14位ヴェルダー・ブレーメンとは2ポイント差、そして15位ヴォルフスブルクとは1ポイント差。かなり詰まった大混戦であり、フライブルクとブレーメンとはまだ対戦を残している。自力での窮状打破は十分可能だ。
 
 次節(3月3日)は7ポイント差を付けている17位ハンブルガーSVとのアウェー決戦。代表の僚友・酒井高徳との対決に注目が集まる。
 

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