ミラン監督、戴冠逃したアーセナルにも警戒を解かず「ヘルメットを被って戦いに臨む」

2018年02月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々はシティじゃない」

敵地でローマ(右)を下し、公式戦12戦連続無敗のミラン(左)。それでもガットゥーゾ監督は今後の戦いに向けて気を緩めていない。(C)Getty Images

 ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるミランが好調だ。現地時間2月25日のセリエA第26節でも、ローマを敵地で2-0と撃破し、リーグ戦3連勝。ここ7試合を6勝1分けで乗り切り、公式戦は12試合負けなしと勢いが止まらない。

 もちろん、指揮官は喜んでいる。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』が報じたところによると、ガットゥーゾ監督はローマ戦後、「素晴らしいチームを相手に見事な勝利を飾ってくれた」とチームを称えていたという。

 これで7位ミランと5位ローマとの勝点差は6に縮まり、4位インテルとは7ポイント差。一時は絶望的と言われたチャンピオンズ・リーグなど、欧州カップ戦の出場権獲得に期待が高まっている。
 だが闘将ガットゥーゾは、「試合後に選手たちを褒めたけど、同時に、地に足を着けていなければいけないとも伝えた」と、気を緩めてはいないことを強調した。

「このチームは最初からもっとうまくやれたはずなんだ。だが、それはもう過去のこと。いまはこの調子を維持することだけを考えなければならない。過去との違いになっているのは、クオリティーじゃなくメンタリティー。意欲を持ち続け、団結して苦しみに耐えられるかどうかが大事になってくる」

 意識を高く保たなければいけないのは、これから重要な試合が続くからでもあるだろう。ミランは2月28日にコッパ・イタリア準決勝第2レグでラツィオと敵地で対戦し、3月4日にはインテルとのダービーを控えている。

 ガットゥーゾ監督は、「まずは重要なタイトルをかけてのラツィオ戦だ。ダービーのことはそれが終わってから考える」と、立て続けに訪れるビッグマッチに向け、気合を入れている。

 そしてダービーの4日後には、ヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦第1レグでアーセナルと対戦する。ミランがローマを倒したこの日、アーセナルはリーグカップ決勝でマンチェスター・シティに0-3と敗れ、タイトルを逃したが、ガットゥーゾ監督は「我々はシティじゃない」と、依然としてアーセナルへの警戒を解いていない。

「我々は、ヘルメットをかぶって戦いに臨むよ」

 ミランで黄金期を経験したガットゥーゾ監督は、愛するクラブを栄光に導くことができるだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事