クアドラードとイトゥルベ 移籍市場を賑わす新進気鋭の最新動向

2014年05月26日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

本人もメガクラブへのステップアップを目論む。

スピードと突破力でセリエAを席巻したクアドラードはコロンビア代表の主軸でもあり、W杯では日本の手強い敵となる。 (C) Getty Images

 セリエAでプレーする新進気鋭のアタッカーで、今夏の移籍市場の注目銘柄、フィオレンティーナのファン・ギジェルモ・クアドラードとヴェローナのファン・マヌエル・イトゥルベの最新動向をお伝えしよう。
 
ファン・ギジェルモ・クアドラード
フィオレンティーナとウディネーゼが協議のうえ売却へ
 
 そのスピードと突破力で今シーズンの躍進を牽引したファン・ギジェルモ・クアドラードについて、フィオレンティーナは共同保有権を持つウディネーゼと協議を進めている。
 
 もっとも可能性の高いソリューションは、両クラブが合意の上でメガクラブに売却するというもの。クアドラード自身、この機会を逃さず有利な条件でメガクラブにステップアップしたいと目論んでおり、その意向も汲んで三者全員がハッピーになる落としどころを探ろうという方向だ。
 
 すでに噂に上っているバルセロナとバイエルンに加えて、アーセナル、そしてチェルシーも獲得に興味を示しており、売却先には事欠かない。フィオレンティーナとウディネーゼは手ぐすね引いて正式なオファーを待っている状況だ。
ファン・マヌエル・イトゥルベ
争奪戦はR・マドリーとバルサの「クラシコ」か
 
 ヴェローナは5月25日、かねてから懸案だったファン・マヌエル・イトゥルベの保有権をポルトから1500万ユーロ(約21億円)で獲得した。
 
 とはいえ、来シーズンもヴェローナでプレーを続ける可能性はゼロに近い。すでに28日にはソリアーノSDがマドリードに飛んでレアル・マドリーとの売却交渉に臨む予定になっており、さらにバルセロナもそこに割り込もうと目論んでいる。イタリアでもローマ、ナポリが興味を示しているが、スペイン勢に後れを取っているのが現状だ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
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