開幕戦で3失点…名波監督が「1点目はビューティフル。問題は…」と明かした”勝敗のポイント”は?

2018年02月25日 梶山大輔(サッカーダイジェスト)

「シンプルにやらないといけない時間帯、エリアで失点してしまった」

前半だけで3失点を喫する苦しい展開。名波監督はシステム変更と選手交代で立て直しを図ったが結果はついてこなかった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ1節]磐田0-3川崎/2月25日/エコパ

 昨季はリーグ最少失点を記録し、6位と躍進を遂げた磐田。王者・川崎をホームに迎えた開幕戦は、組織的な守備で試合をスタートさせたが、前半だけで3失点。持ち直した後半もゴールを奪えず、チャンピオンに力の差を見せつけられた。
 
 試合後の記者会見で名波監督は、開幕戦のゲームプランを明かしつつ、勝敗を分けたポイントを挙げた。
 
「ゲームプランとしては、70分までは失点ゼロでいこうと。心の中では、たとえ0-1でも後半途中から4バックにして攻撃的に前掛かりに行けると考えていた。(中村憲に決められた)1失点目は虚を突かれたところもあったが、ビューティフルだった。問題は2失点目。シンプルにやらないといけない時間帯、エリアで失点してしまった。ここが試合のポイントだった」
 
 名波監督が語るように、前半終了間際に喫した2失点目が、磐田に重くのしかかったのは間違いない。"前半は最少失点でしのぎ、後半に攻勢を強める"というプランが崩れてしまったのだ。事実、その2分後に3点目を献上しており、精神的なダメージは大きかった。
 ただ、一方的にやられて敗れたわけではない。4バックに変更した後半はボール回しに余裕が生まれるなど持ち直し、惜しいシーンをいくつか作った。
 
「後半は前向きなシーンが増えて、相手も中盤でミスをしてイラついている時間帯もあった。そこで1点取れていればより攻撃的になれたし、フィニッシュの回数も増えたと思う。交代選手に関しては、調子の良い選手から順に起用した。良くやってくれたと思うし、次節の名古屋戦でスタメンに入ってくる選手もいるだろう」
 
 後半開始から出場した松本、途中から出場した田口、上原はいずれも前向きなプレーを選択。ボールを後方に下げることはせず、反攻ムードにひと役買っていた。特に、ボランチで出場した田口は緩急をつけたパスワークと持ち上がりでチャンスを演出し、強烈なミドルでゴールを強襲したシーンもあった。
 
 改善が見られた後半の戦い方をベースに、名古屋戦ではキックオフから4バックを採用するのか。そして、どのようなメンバーを選択するのか。大いに注目したい。

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取材・文●梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
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