開幕戦で槙野智章が感じた堀体制2年目の成長「昨季よりもかなり進歩した」

2018年02月24日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

セットプレーに覗かせた自信

値千金の同点ゴールを決め、槙野は気合の入った表情を浮かべた。 (C) Getty Images

[J1リーグ1節]FC東京1-1浦和/2月24日(土)/味スタ
 
 堀孝史体制2年目を迎えた浦和は、自陣に引いて守備ブロックを敷くFC東京に対し、じっくりボールをつなぎ、試合をコントロールした。しかし、最後の局面でなかなか相手の堅牢を打ち破れなかった。
 
 そんなスコアレスで迎えた48分、ハイラインを敷いていた一瞬の隙をFC東京に突かれてしまう。相手の司令塔・髙萩洋次郎に最終ラインの裏へパスを通され、東慶悟に難なく流し込まれてしまったのだ。
 
 CBとして起用されていた浦和の槙野智章は、この時、東と競りにいくも抜き去られ、結果として失点を招いてしまった。それでも30歳の日本代表DFは同時に感じていたチームの成長を口にする。
 
「(やられたのは)あそこだけだったと思います。でも、失点を食らった後の表情がいつもと違っていた。0-1からのゲーム運びは昨シーズンよりもかなり進歩したと感じられた」
 
 浦和の主軸CBが感じていた"成長"はすぐに結果となって表れる。50分に左CKから柏木陽介がゴール前へ蹴り込むと、そこに滑り込みながら合わせたのは槙野本人だった。「右足のアウトかな」と同点ゴールを振り返った背番号5は、セットプレーからの得点を誇らしげに語った。
 
「1次、2次キャンプの頃からセットプレーの部分は攻撃面も守備面もかなり時間を割いてやってきたので、その成果が出たと思います。もちろん流れのなかで点を取ることがウチのストロングな部分ですけど、今シーズンはもう一つセットプレーは得点源になると自信を持って言えると思ってます」
 
「開幕の難しさ(槙野)」もあり、勝つことはできなかった。それでも再三に渡ってゲーム運びの面での成長を口にした槙野。その表情は至ってポジティブで、ホーム開幕戦となる次節のサンフレッチェ広島との対戦が楽しみになる顔つきだった。
 
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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