【ブンデス日本人の現地評】長谷部、宇佐美は全国レベルで高評価、大迫は地元紙が軒並み称賛

2018年02月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大鷹のようにライプツィヒ攻撃陣を突いた」

月曜開催への抗議活動では大量のテニスボールが投げ込まれ、ファンのフェンスからの落下、さらには心臓麻痺で亡くなる人も出るなど、様々なことが起こった一戦で、長谷部も危険なタックルに怒る場面もあったが、プレーは終始安定していた。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第23節では、いよいよ定期的な月曜ナイトゲームが始まった。最初の月曜ナイトゲームとなったフランクフルト対RBライプツィヒ戦では、試合開始直後にファンがピッチ脇まで下りてきて横断幕を掲げるなど、「平和的」な抗議を展開した。

 試合は、フランクフルトが2-1で逆転勝利。後半戦開幕から全試合CBとしてフル出場を続けていた長谷部は、2ボランチの一角として先発フル出場を果たした。
 
 30分には、自陣ライン際でボールを奪った長谷部がレビッチにボールを譲ると、処理ミスを犯したレビッチが相手を倒してPKを与えるが、ビデオ判定が行なわれ、直前に長谷部が蹴り出そうとしたボールが相手に当たっていたため、オフサイドとして事なきを得た。
 
『ビルト』紙は長谷部に2点と高評価を与え、「DFラインの前で素晴らしい視野の広さを見せ、大鷹のようにライプツィヒ攻撃陣を突いた。多くのボールを奪い、パスは正確で、疲れ知らずだった」と褒め称えた。
 
 月曜ナイトゲームの影響で、毎週月・木曜日に発行の『キッカー』誌の評価は、木曜日まで待たなければならない。なお、鎌田大地はメンバー外だった。
 
 ケルン対ハノーファーでは、大迫勇也が今シーズンのリーグ2点目をマークしたものの、チームは1-1のドローに終わっている。
 
 29分にFKのこぼれ球をエリア内で拾うと、左足で豪快に蹴り込んだ大迫だったが、前半のうちに追い付かれると、終盤には大迫のパスを受けたリッセのクロスからピサロがネットを揺らしたが、ビデオ判定の結果、オフサイドとなり、劇的な決勝弾は幻に終わった。
 
 ゴールを奪ったものの、チームの結果が伴わなかったこともあり、大迫に対して『ビルト』は4点と厳しめの評価。『キッカー』は3.5点を付けた。
 
 一方、地元紙からは高評価が並んだ。『エクスプレス』は3点と及第点ながら、チーム最高点タイ。「ヘクターのFKから、(ハノーファーの)クラウスの転倒をモノにした。やっとだ」と、前回のゴール(7節ライプツィヒ戦)がだいぶ前のことであることを強調している。
 
 また、『ケルナー・シュタットアンツァイガー』も同じくチーム最高タイの3点を与え、「クラウスのミスから、素晴らしいテクニックで先制点をもたらした。しかし、タイムアウトが必要だった」と、ゴール後のパフォーマンスに注文を付けた。

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