「Jリーグ王者の実力が…」韓国メディアは蔚山現代vs川崎戦をどう報じたのか

2018年02月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

川崎自慢の攻撃を封じたディフェンスの勝利と強調

川崎は85分に知念(20番)のゴールで1点差に詰め寄ったが、その後は蔚山の堅牢を崩すに至らず。公式戦3連敗を喫した。(C)Getty Images

 火曜日に行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ2節、蔚山現代vs川崎フロンターレの一戦は、ホームチームが2-1の快勝を飾った。
 
 ボール支配で上回りながらも蔚山の堅牢を崩せなかった川崎は、42分と66分に被弾。終了5分前に知念慶が1点を返したものの、反撃はそこまで。これでゼロックススーパーカップ、ACL1節・上海上港戦に続く黒星を喫し、公式戦3連敗。週末のJリーグ開幕を控え、よもやの不振に喘いでいる。


 韓国の全国スポーツ紙『Sports Seoul』は蔚山の今季ACL初勝利をレポート。川崎自慢の攻撃を封じ込んだディフェンスの勝利だと強調した。
 
「立ち上がりから抜群の安定感を誇ったのが、蔚山のディフェンスだ。最終ラインと中盤が上手く連動し、川崎に最後の一線を超えさせなかった。J1王者の実力は流石で、テクニカルな選手が多い印象を受けたが、それでもこの日の蔚山の堅陣を攻略できなかったのである。前半のボールポゼッションは、川崎が65%で蔚山が33%と圧倒された。だが、シュートは川崎の3本に対して7本。効率の良さが際立っていた」
 
 85分の失点シーンについては「唯一集中力が途切れた瞬間で反省材料」と論じた。一方で蔚山の一員として先発した元日本代表FW豊田陽平については、厳しい批評を展開。「まるで破壊的なパワーを見せられず、周囲との連携を欠いた。失望と言わざるを得ない出来」と断じている。そして「全体的に満足度の高いゲームで、初戦よりも明らかに良化した。J1王者を圧倒したこの内容を続けられれば、ベスト16進出は堅いだろう」と記し、最後まで蔚山の戦いぶりを称え続けた。
 
 ACLのグループFは2節を終えて、2連勝の上海上港が首位。2位が勝点4の蔚山、3位が勝点1のメルボルン・ビクトリーで、最下位が勝点ゼロの川崎だ。等々力の主は次節(3月7日)、メルボルン・ビクトリーをホームに迎える。

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