天津権健を率いる元ポルトガル代表の名手、パウロ・ソウザ監督はレイソルをどう見たのか

2018年02月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官が賞賛したのは、柏が持つチーム成熟度の高さ

試合後の会見で真っ先に指揮官が口にしたのは柏の強さについてだった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 天津権健を率いる元ポルトガル代表の名手が、柏に最大級の賛辞を送った。
 
 元ブラジル代表のアレシャンドレ・パトやベルギー代表のビッツェルなどを擁する中国の新興勢力は序盤から苦しんだ。思い通りに攻め込めないでいると、56分に柏のクリスティアーノに豪快なボレーシュートを決められてビハインドを背負う展開に。それでも、最後は88分にアレシャンドレ・パトのゴールで同点に追い付き、アウェーの地で勝点1を持ち帰ることに成功した。
 
 苦戦を強いられた一戦を終え、試合後の記者会見に臨んだパウロ・ソウザ監督。そこで真っ先に口にしたのは、柏の強さについてだった。
 
「相手のレイソルさんを賞賛したい。素晴らしいプレーヤーと監督で、昨日私が予想した通り、手強い相手でした。技術的にも戦術的にも我々よりも上手で、よい良いチームだと思いました」
 
 とりわけ、指揮官が感じたのはチームの完成度の高さだと言う。「柏レイソルは難敵だった。下平監督になって3年目で、チームが成熟していると感じた。しかも、技術的にも身体能力的にも戦術的にも優れていた」
 
 柏は下平隆宏監督が就任して今季で3シーズン目を迎えた。伊東純也、クリスティアーノなどが織りなす流動的なアタックや、中谷進之介や中村航輔などが見せる強固な守備。結果には結びつかなかったが、積み重ねてきたものは豊富な経験値を持つ敵将にも認められた。

 あとはいかに勝ち切れるか――。

 成長の跡を示した太陽軍団は今週開幕するJリーグ、そして残りのACLでどのような戦いを見せるのだろうか。

【ACL 柏 1-1 天津権健 PHOTO】クリスティアーノが技ありボレーで得点を決めるもアレシャンドレ・パトにゴールを許し痛恨のドロー
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事