「まるで『たけし城』のようだ…」元ドイツ代表GKのハンブルク批判が現地で話題に!

2018年02月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

全盛期の面影を失いかけているハンブルク。

キャプテンとしてチームを牽引する酒井の努力も虚しく、いまだ浮上の兆しが見えてこないハンブルク。クラブ史上初降格という屈辱を味わうことになるのか。 (C) Getty Images

 数シーズン連続で残留争いに巻き込まれ、辛うじて1部リーグにぶら下がっているような状態が続くドイツのハンブルク。全盛期の面影を失いかけている古豪について、クラブOBが日本のバラエティー番組の名前を用いて言及している。
 
 ハンブルクは今シーズンも暗闇の中でもがいている。ブンデスリーガでは23節を終えた時点で4勝5分け14敗の17位と低迷。2月17日に本拠地で行なわれたレバークーゼン戦を1-2で落としたことで10戦未勝利となり、試合後には堪忍袋の緒が切れた一部のサポーターたちが暴徒化する事態にも発展していた。
 
 クラブ史上初となる2部降格の可能性が高まっているハンブルクへコメントを寄せたのは、2007年から2011年まで同クラブに在籍し、ゴールマウスを守った元ドイツ代表GKのフランク・ロストだ。
 
 2008-09シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での準決勝進出など、ハンブルクの栄光を知るかつての守護神は、『Sky Sports』のサッカー番組『Wontorra The Football Talk』内で、ハンブルクの現況について問われ、次のように自身の見解を語った。
 
「今のハンブルクは自分たちで自分たちを苦しめている。言うなれば『たけし城』の3つのドアみたいな感じだ。ひとつの扉の向こうには、自分を痛めつける人がいることが分かっている。ハンブルクは毎年そのドアを通っているね」
 
 1986年から89年にかけて日本で人気を博した『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』は、ビートたけしが難攻不落の『たけし城』の城主に扮し、様々なアトラクションを用意。それに若手芸人や一般公募のチャレンジャーたちが挑むという、日本のバラエティー界に金字塔を打ち立てた名番組だ。
 
 その痛快な内容がウケ、欧州でも放送された日本のバラエティー番組にハンブルクを例えたロストからすれば、古巣が「毎年のように同じ過ちを繰り返し、滑稽だ」ということを指摘したかったのだろう。
 
 かつての守護神から皮肉を言われてしまったハンブルク。はたして、彼らは自分たちを奮い立たせ、残留の切符を掴むことができるのだろうか? 現地2月24日に行なわれる残留圏内の15位に位置するブレーメンとの『ノルト・ダービー』では、その気概を見せてもらいたいところだ。
 
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