ヴェンゲルがグアルディオラ獲得に動いた過去を明かす「ペップはアーセナルに来たがっていた」

2018年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴェンゲルはカリスマ監督へのリスペクトを欠かさず。

攻撃的なサッカーを志向し、プレミアリーグを圧倒しているグアルディオラ(左)。そんなカリスマ監督をヴェンゲル(右)は現役時代から好んでいたようだ。 (C) Getty Images

 現地時間2月25日に行なわれるリーグ・カップ決勝で、アーセナルはマンチェスター・シティと対戦する。苦心が続く前者が、夢の4冠を目論む後者を食い止められるかが、注目される大一番だ。
 
 もちろん、アーセナルの指揮官アーセン・ヴェンゲルは、敵将のジョゼップ・グアルディオラが指揮するチームを倒したいと意気込んでいるだろう。その一方で、世界のトップレベルで長年指揮を執ってきた老将は、20歳も年が離れたカリスマ指揮官に対する敬意を忘れていない。
 
 英国にも中継局を持つカタール・メディア『beIN Sports』のインタビューでヴェンゲルは、「ペップは私よりもずっと多くのことをやってきたと思う。やるべきことをよく分かっているんだ」と、敵将を称賛している。
 
「彼には素晴らしいチームがあるが、それをとてもうまくマネジメントしているね。私はペップがやっていることをリスペクトしているよ。サッカーの明確なビジョンを持ち、ポジティブな哲学と姿勢もあるからね。たとえ勝てなくても、勝ったときと同じように、私は彼をリスペクトする。試合に影響を及ぼすことができると思うからだ。試合に向けてポジティブな姿勢でいることが、非常に重要なんだよ」
 
 ヴェンゲルがスペイン人指揮官に敬意を払うようになったのは、今に始まったことではない。同インタビュー内で、グアルディオラが現役の頃からその能力を高く評価していたようだ。
 
 フランス人指揮官は、かつて、自身がグアルディオラを「アーセナルに加えようとしたことがある」と、秘話を明かしている。
 
「私たちは何度か彼と話をして、彼が一度、私の家に来たこともあるんだ。彼が現役の頃にね。それはペップがアーセナルでプレーすることを望んでいたからだよ」
 
 残念ながらこの移籍は実現せず、1990年代にバルセロナの司令塔として活躍したグアルディオラは、キャリアの晩年をセリエAやカタール、メキシコで過ごし、2006年に現役引退をしている。
 
 もしも、グアルディオラがプレミアリーグに挑戦していたら、どのようなプレーを披露していたのだろうか――。
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