英誌が『プレミア歴代最低50人』を紹介! 名古屋加入のジョーもランクイン「彼は犠牲者だが…」

2018年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

1位に選出されたのは“ほら吹き”セネガル人アタッカー。

クラブ史上最高額という大きな期待を受けてマンチェスター・Cに加わったジョー。しかし、彼のプレミアでのキャリアは長続きしなかった。 (C) Getty Images

 1992年の発足以来、数々の名プレーヤーたちが歴史を彩ってきたプレミアリーグ。その一方で期待されながらもメディアやファンの失望を買った選手たちも少なくない。英誌『Four Four Two』は、「プレミアリーグ史上最低の50人」と題し、そんな選手たちをランキング形式で紹介している。
 
 同誌は、負傷や年齢、さらには移籍したタイミングなど、様々な要因を基準に、悪い印象がファンの脳裏に焼き付いている選手たちを選んでいるのだが、その寸評が何とも辛辣で、なおかつ秀逸だ。
 
 例えば、2014年から2016年にかけてマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーに在籍しながら、通算得点が「4」と期待外れに終わったラダメル・ファルカオ(現モナコ)は50位に選出されているのだが、「ここ最近のプレミアで最も滑稽で、退屈なストライカーだった。膝に重度の問題を抱えていたという現実を無視し、『偉大な選手』というだけで獲得したのは間違いだった」と辛口に綴っている。
 
"毒舌"な同ランキングの40位に入ったのが、この冬にコリンチャンスから名古屋グランパスに加入した元ブラジル代表FWのジョーだ。
 
 2008年夏にCSKAモスクワからマンチェスター・シティに当時のクラブ史上最高額1900万ポンド(約29臆4500万円)で加入したジョーだったが、プレミアリーグでは期待に見合った活躍を見せられず、エバートンへレンタル移籍をした後にわずか2年のプレミアキャリアを終えていた。
 
 そんなブラジリアンについて同誌は、次のような寸評を記している。
 
「ジョーはある意味で犠牲者だ。マンチェスター・Cがシェイク・マンスール(オーナー)の改革による夜明けをクラブが迎え、瞬く間に自分を遥かに凌ぐスタープレーヤーたちに取って代わられた。とはいえ、彼のパフォーマンスは完全に劣化していた。そんなブラジル人FWは、母国に戻って才能を再び開花させ、今は日本の名古屋グランパスにいる」
 
 多くの選手が単に活躍ができなかったという理由でランクインするなか、ワースト1位に選ばれた1995年にサウサンプトンでプレーしたセネガル人FWアリ・ディアの理由は衝撃的だ。以下は選考理由である。
 
「プレミアリーグ史上最悪の選手はアリ・ディアしかいないだろう。彼にまつわる話は何度聞いても呆れてしまう。彼はあろうことに自分が『ジョージ・ウェアの従兄弟である』と嘘の主張をし、グレアム・スーネスが率いるサウサンプトンを騙したのだ。
 
 しかし、そのプレーは当てもなく走り回るだけで、何の役にも立たず、結局、わずか2週間でクラブは解雇を宣告した。その後、彼は下部リーグでプレーしたようだが、いつのまにか公の場から姿を消している」
 
 スタープレーヤーが華々しい活躍をする一方で、悪しき記憶としてファンに覚えられているプレーヤーもいる。そうしたプレミアリーグにとっての"闇"の歴史は今後も紡いでいかれるだろう。
 
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