【スタイル分析】格上相手に守備的な4-1-4-1で対抗か|ホンジュラス

2014年05月23日 河治良幸

攻撃的なスタイルを好む指揮官だが。

カルロ・コストリー (C) Getty Images

 長身で個人能力の高いベンソンとコストリーを前線に置いた4-4-2が、予選時の基本形。ただしメキシコなど"格上"との試合では、ホームでも中盤にアンカーを配する4-1-4-1を用いていた。本大会のフランスやスイスとの試合は、中央を簡単に破られないこのシステムで戦う可能性が低くない。
 
 ただ、かねてから攻撃的なスタイルを好むスアレス監督のチームだ。最初から自陣に引いて専守防衛を決め込むとは思えない。
 
 ロンドン五輪でもホンジュラス代表を率いたスアレスは、ボールの位置に応じてラインを上下動する組織的な守備を植え付けた。攻撃はサイドアタックがメインながら、テクニカルなサイドMFのO・ガルシアとエスピノーサは、中に入り込んでFWと絡むプレーも得意だ。大黒柱のW・パラシオスは中盤でバランス感覚に優れたガリードと攻守を分担しながら、鮮やかな展開から迫力ある攻撃参加を見せる。
 
 ただMFの主力は総じてシュートの質が高くなく、フィニッシュはCFのコストリーに頼りがち。2トップの布陣は攻撃的に打って出る際のオプションになりそうだ。
 
文:河治良幸
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事