【スタイル分析】堅実な守備とサイドアタッカーの突破力が生命線|エクアドル

2014年05月23日 河治良幸

A・バレンシアの突破力が最大の強み。

アントニオ・バレンシア (C) Getty Images

 右ウイングのA・バレンシア以外に、世界のトップレベルでプレーしている選手はいない。基本システムは4-4-2ながら、苦しい戦いが予想される本大会では、4-1-4-1システムがメインになる可能性が高そうだ。
 
 自陣のやや深めに構える最終ラインと屈強なボランチで形成する守備ブロックは強固で、予選でも2点差以上をつけられての敗戦は、アウェーのアルゼンチン戦(0-4)だけだった。本大会も予選同様、堅実な守備と、両サイドアタッカーの突破力を最大限に生かしたカウンターに活路を見出すことになりそうだ。
 
 ノボアとカスティージョの2ボランチはボール奪取能力が高く、そこからサイドに展開し、クロスを入れるのが代表的な攻撃の形。昨年7月にエースのC・ベニテスが他界した影響で、前線の迫力不足は否めないが、カスティージョの正確かつ強烈なミドルシュートなど、他にも武器はある。
 
 また、敵陣でFKを得られれば、W・アジョビの左足が唸りをあげるだろう。直接決める力もあるが、屈強なCBエラソ、長身FWのF・カイセドが飛び込むセットプレーは破壊力十分だ。
 
文:河治良幸
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