異国の地で新キャプテンに就任――チャン・ヒョンスはいかにしてFC東京をまとめるのか?

2018年02月18日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「選手たちに助けてもらいながら、チームを引っ張っていく」(チャン・ヒョンス)

森重真人とのコンビで堅守を構築することができれば、上位進出は現実的なものとなる。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[プレシーズンマッチ]FC東京 1-0 横浜/2月17日/味スタ

 昨季、13位に終わったFC東京が新たなスタートを切った。指揮官には長谷川健太監督を迎え、ディエゴ・オリベイラ(←柏)や大森晃太郎(←神戸)といった人材が加入。首都の雄は捲土重来を期し、新シーズンに向けて着々と準備を進めている。
 
 変革の時を迎えた赤青軍団において、今季のキャプテンを託されたのがチャン・ヒョンスだ。昨季7月、4年ぶりにチームへ戻ってきたCBは森重真人から大役を継承。昨年12月のE-1選手権では韓国代表の主将を務めており、新たなリーダー役を託す上で実績は申し分ない。
 
 キャプテン就任が決定した時、チャン・ヒョンスは「最初は動揺もして驚いた出来事でした」と大きな不安を抱えていたが、「キャンプから自分が何をしないといけないかをすごく考えるようになった」と前向きに異国の地での挑戦を受け入れている。
 
 そこでチャン・ヒョンスにいかにチームをまとめていくのかを聞くと、殊勝な答えが返ってきた。「クラブでキャプテンをするのは初めてなので、模索しながらいい方向に進んでいきたい」と話し、「このチームは良い選手がたくさんいるので、そういう選手たちに助けてもらいながら、チームを引っ張っていく」という考えを明かしてくれた。
 
 実際に17日に行なわれたプレシーズンマッチの横浜戦では無失点に抑え、チームの勝利に貢献。「ゲームの中だけではなく、チームのためにやらないといけないことはたくさんあった」と本人は反省の弁を述べたが、仲間とコミュニケーションを取りながら、キャプテン初陣できっちりと結果を出した。
 
 謙虚な姿勢を崩さないチャン・ヒョンス。その積み重ねがチームを上位に押し上げる原動力となり、憧れである元韓国代表の闘将・ホン・ミョンボに近づくことにも繋がる。あと1週間と迫った浦和との開幕戦に向け、FC東京の新リーダーは準備を進めていく。
 
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

【プレシーズンマッチPHOTO】FC東京 1-0 横浜FM 前田のゴールをFC東京が最後まで守り切る!
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